住みたい街の通勤混雑
2017年10月6日の朝日新聞に、川崎市長選挙の関係で、武蔵小杉駅の話が出ていました。大混雑しているようです。
- JR武蔵小杉駅の平日朝は、横須賀線の改札口まで長い行列
- ある人は、午前8時前に駅につき、改札口に入るだけでも5分ほど待って、エスカレーターでホームにあがる
- ホームはいつも人であふれている
- 今も人が徐々に増えている
- ピリピリしているし、いつ事故が起きてもおかしくない
- 武蔵小杉の人気は、JRと東急が使え、都心までのアクセス良いことと、商業施設の充実
- タワーマンションは、今後、6棟が建設予定。
通勤混雑に関連して、2017年9月26日の日経に、満員でもいいので通勤時間を短くしたい人が8割という調査結果がありました。
電車で都内へ通勤する20~69歳の男女618人へのインターネット調査の結果ということです。
身動きのできない満員電車で20分と、座れる2時間の電車通勤で、どちらが良いか聞いたところ、76.9%が満員電車で短時間を選んだようです。
コメント
武蔵小杉は、通勤の便が良いと思います。横須賀線で、新橋まで15分であり、23区内に住んでいるのと変わりません。通勤時間の短さは、武蔵小杉の人気の原因と思います。
ただし、住みたい街ランキングは、供給サイドが作っている面もあります。タワーマンションなどの物件供給が沢山ある地区に、どうしても人の関心は向きますので、そのような街のランクキングがあがる傾向にあります。
同じ横須賀線を使って新橋まで、戸塚からなら40分。武蔵小杉からは15分です。往復で、50分の差になりますので、わりと大きな差です。戸塚は改札にはスッと入れますので、そこは5分(往復で10分)有利としても、一日40分の差があります。
8割が、満員電車も良いという調査結果ですが、質問が、2時間と20分の比較なので、そこは差っ引いて考える必要があります。
2時間は、だいぶ多めの乗車時間です。座って通勤しようと、始発に近い駅ということになり、2時間ほどかかるのかもしれませんが。1時間や40分程度は、座れない駅だと思いますので、対比する質問にできなかったのだと思います。
実際は住む場所を選ぶ場合、通勤時間だけではなく、家賃などの居住費用、学校などの充実、地域の雰囲気など総合判断になりますので、相当複雑な調査となりますので、調査としては致し方ないのかもしれません。
さて、通勤問題は、東京近辺だけの特殊事情であることを理解する必要があります。関西では25年前に比べると、電車はだいぶ空いています。名古屋に知り合いに聞いても、通勤に不満はないようです。
大きな原因は、東京一極集中です。早くこの点にメスを入れないと、少子高齢化と同じく、また無策のまま年月が過ぎてしまいますし、東京だけが不動産バブルという現状となってしまいます。