Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ユニーの名前の復活

「MEGAドン ・キホーテUNY(ユニー)」へ

2018年1月11日の時事通信のWebサイトで、MEGAドンキとダブルネームとなる店舗は、「UNY(ユニー)」を店名に使用するという記事がありました。www.jiji.com

  • ユニーとドンキホーテが共同で出店する新業態の店舗名は「MEGA(メガ)ドン・キホーテUNY(ユニー)」
  • 店舗名に「ユニー」が入るのは2009年以来9年ぶり
  • イメージ刷新を狙って2009年までに「アピタ」と「ピアゴ」に切り替えた
  • 近年は深刻な経営不振。ドンキとの提携に踏み切った

とあります。

 

ユニー・ファミリーマートホールディングスから、ニュースリリースが出ています。

http://www.uny.co.jp/upload/pdf/news_corporate_1172.pdf

今回の業態転換店舗のユニーのロゴマークは、黄色をベースに、「UNY」と書いたものです。店舗外観イメージでは、正面に「MEGAドンキ」と大きく出ています。

第一号店はピアゴ大口店 で、2018 年 2 月下旬に、 「MEGA ドン・キホーテ UNY 大口店」となるようです。

 

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金沢文庫に住んでいたときは駅前のユニーが生命線でしたので、大変お世話になりました。突然、アピタに変わって、なぜ?と思った記憶があります。

関西出身ですので、横浜で初めてユニーを見たのですが、覚えやすいユニーという言葉を、なぜ、覚えにくいアピタにしたのか?と思いました。

看板を変えただけで、内装や売っているものは、何も変わらなかったので、お化粧だけ変えたブランド変更と思いました。

 

今回のドン・キホーテとのダブルネーム店舗(そんな言い方をするのですね)では、「UNY」と英文字にするようです。それは良いとして、黄色を使っている点で、ドンキ色が強く出ています。

小型のピアゴの店舗がMEGAドンキになるようですので、ほとんどMEGAドンキだけになり、ユニーは単なる大家さんになるのでしょうか?

イオンモールには、ユニクロ無印良品もなんでも入っていますが、一応、イオンも入っています。

横浜線の大口は近いですので、見に行くチャンスもあると思います。

 

ユニー、アピタピアゴの由来が、ユニーのWebサイトに説明されています。ユニーは、分かったのですが、アピタピアゴは、印象に残らない由来でした。語感や語呂は悪くないと思います。

www.uny.co.jp

ブランド戦略としては、ユニーを社名及び企業ブランドとして、事業ブランドとしてアピタを立てた形ですが、中途半端な印象はありました。社名もアピタにするでもなく、看板の付け替えだけの、吹っ切れていないという印象です。

黄色のUNYには、そんな中途半端な印象はありません。吹っ切れていると思います。

すでに、時計は逆回転し始めている感じがします。認知度調査などをしても、依然として、アピタより、ユニーの方が高く出ているのではないでしょうか。

全店、UNYにすべきかもしれません。ただ、以前のように看板の付け替えではなく、中身の変更が必要になると思います。

 

ネットで行くか、生鮮で行くか、地方密着で行くのか、色々と方法はあるのでしょうが、ドン・キホーテと組んでいるので、「買いものをする楽しみ」という方向に行くのでしょうね。

第1号の大口店が、どんな店舗になるか楽しみです。

 

nishiny.hatenablog.com

 

 

 

ニッコーホテル・バリ

オークラの傘下のようです

2017年12月18日の日経の電子版の記事に、ホテルオークラが、バリ島で「ニッコー」ホテルで再進出するという記事がありました。

www.nikkei.com

  • ホテルオークラが、インドネシア・バリ島に再進出
  • 現地の会社が所有するホテルの運営を2018年1月から請け負う
  • 2018年4月にはホテル名を「ホテル・ニッコー・バリ(仮称)」に変更
  • 日本からの旅行客の需要を取り込む
  • 日本人の間で知名度がある「ニッコー」ブランドを生かし、現在は数%にとどまる日本人宿泊客の比率を大幅に高める
  • ホテルオークラは2016年11月に「グランドニッコー・バリ」の運営を終え、現在はバリ島でホテルを運営していない
  • アジアを中心にホテルの開業を進めており、2020年までに契約ベースで世界100カ所でのホテル展開を目指している
  • 経済成長が進むアジアでブランドイメージを高めて日本と海外の相互送客につなげる

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良く知りませんでしたが、日航ホテルは、ホテルオークラのグループに入っているようです(多少は、出資比率は残っているかもしれません)。

www.okura-nikko.com

ホテルオークラは、帝国ホテル、ニューオータニホテル、ホテルオークラで、ホテルの御三家というぐらいですので、海外に打って出るとしても、自分のオークラブランドで出れば良いのにとも思いましたが、ブランドとしてニッコーやJAL Cityも使えるようですので、選択枝が広がるメリットはあります。。

 

ブランド論的に考えると、オークラとニッコーとJAL Cityをどのようにすみ分けるか、グループのブランドをどうするか、海外ではどちらが人気があるのか(海外ではNikkoを有効活用する)などが議論になります。特に海外では、日本の御三家と言ってもあまり知られていませんので、ニッコーブランドは海外進出には必要だと思います。

 

また、税務的に考えると、対価の問題があります。JALの経営不振のときに、ホテルが売りに出たのだと思いますが、JALなり、Nikkoなりのブランド使用権は日本航空からのライセンスだと思います。当面の使用は、株式譲渡対価の中に含まれているのかもしれませんが、いつまでも無償はありえないと思います。このあたり、税務的には課題ありということになりそうです。

 

適正な対価を日本航空に支払ってまで、いつまでも、ニッコーなり、JAL Cityを使い続ける必要があるのか?いつかは、オークラブランドにシフトする必要はないのか?なども課題だと思います。

 

トリビアですが、以前住んでいた金沢文庫の近く(金沢八景)に、ホテルニッコー金沢八景という小さなホテルがあります。もちろん、日航ホテルとは全く関係ない、釣り宿です。たぶん、こちらのホテルと日航ホテルでは、どちらが古いのか不明です。

日本観光〇〇は、略して、ニッコーとなります。

また、観光地の地名の「日光」の関係で、ニッコー〇〇というホテルは沢山あると思います。

日本航空の商標権をJ-Plat Patで確認しましたが、ポートフォリオ的に見て、改善の余地がありそうでした。診断書を書きたいところです。

travel.rakuten.co.jp

話は変わりますが、勤務している事務所が虎ノ門なのですが、虎ノ門界隈は、建築ラッシュです。事務所のビルの隣が、ホテルオークラなのですが、建て替えの真っ最中です。ホテルオークラが完成したら是非利用したいと思っています。 

iPSの山中教授の要請

富士フィルムに特許料の値下げ要請

少し前の記事になりますが、2017年12月6日の日経電子版に、iPS細胞の山中教授が富士フィルムに対して特許料の値下げを要請したという話がありました。

www.nikkei.com

  • 京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥教授は、iPS細胞を使った再生医療の普及に向け、富士フィルムに特許料を低額にするように要請
  • 同社子会社のもつ関連特許は再生医療に重要
  • このライセンス料が高額だと低コスト化への足かせになりかねない
  • 山中教授の研究所は再生医療向けのiPS細胞の備蓄を進めている
  • 京大が取得したiPS細胞に関する基本特許は、特許管理会社のiPSアカデミアジャパン(京都市)が管理
  • iPSアカデミアは企業向けに製品の売上高に対して1.5%と低額
  • 山中教授は「iPS細胞の備蓄は公共事業」とし、「価格を上げるべきではない」という立場。安価にして利用を広げる狙い
  • 一方、富士フイルムの子会社、米セルラーダイナミクス・インターナショナル(CDI)はiPS細胞の作製に関する特許を保有
  • iPS細胞から再生医療で移植に使う細胞を作るのに重要な特許
  • 富士フイルム再生医療関連のライセンス料を明らかにしていない
  • 富士フイルムは「研究を妨げるつもりはない」とし「企業が事業化した場合は製薬と同じように特許交渉するのは当然」
  • 将来市場が拡大するよう、十分に配慮したいという姿勢あり。今後、合意点を見いだせる可能性

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日経の独自取材ですが、この記事を読んで、驚いたのは、山中教授のような影響力のある方が、民間企業の特許の料率に直接言及している点です。

 

1.5%のiPSアカデミアジャパンの特許料は安く、安価にして利用を広げるというのはそれはそれで良いと思います。

 

富士フィルムとしても、まだ研究段階に近いところですので、今高い料率を取ってパイが広がらないよりは、今はパイを広げることに専念し、大きな事業に育てた方が、結局、富士フィルムにしても実入りが多いようこともあると思います。

 

しかし、そのような判断は、社会の要請は聞いた上で、富士フィルムの判断で行うべきもので、第三者に強制されるものではないように思いました。

 

ドイツの土地所有権

www.fujitsu.com

全然違うことを検索していて、富士通総研の記事で、空き地や空き家が多くて、困っているという社会問題で、面白い記事を見つけました。

 

日本の土地所有権は絶対ですが、これはローマ法を起源とするドイツ民法の第一草案がモデルであり、実際に施行されたドイツ法はゲルマン法の伝統にもどり、相対的所有権になっているという記事です。

民法の制定にあたっては、ドイツ民法第一草案がモデルとされた。これはローマ法学者によって作られたもので、結局はドイツにおいて日の目を見なかったものである。「ローマ法型」の土地所有権は絶対的、排他的であり、その絶対性は土地の自由な利用、処分に結びつく。絶対的な所有権の下では、土地取引の自由が基本とされるため、一般に土地が商品として扱われ、土地投機も起こりやすいとされる。このことは、地租改正以降、実際に土地投機が現れるようになったことと符合している。

これに対して、「ゲルマン法型」の土地所有権は、都市の秩序を守るために、所有権の絶対性が限定される相対的所有権の概念である。相対的所有権は、その性格から社会的所有権とも呼ばれる。

欧州では、18世紀から19世紀末にかけて絶対的所有権の考え方がとられていたが、19世紀末から20世紀にかけて相対的所有権の考え方に改められた。絶対的所有権では所有が最優先されるのに対して、相対的所有権では利用が最優先される。相対的所有権の下では、土地所有は公共の福祉に役立つものでなければならず、土地所有者がそのように使用する義務を負うとされる。

 ふ~ん。そうなのかという話ですが、特許も独占排他権であり、所有権の影響が非常に強いものですので、本家本元の土地所有権が相対的所有権と考えて、公共の福祉に役立つものでないといけないとすると、特許も影響を受けるはずです。

 

大学時代の英法の授業で聞いた話で、あまり正確ではないのですが、イギリスでは日本のような土地の所有権はなく、すべての土地は女王陛下のものであり、日本の所有権類似の使用権があり、一般の人は、その使用権を売買したりしているという話を聞きました。

立論の仕方はだいぶ違いますが、公共の福祉的なものが出てくる余地は、ドイツに近いものがあると思いました。

 

そうなると、山中教授の話も、単に言い過ぎとはいえないのかとなと思いました。

森林環境税

「なんだこれ?」と思いましたが

2015年12月15日付の日経電子版で、森林環境税の導入が決まり、2024年度から導入されるという話を見ました。観光税の方は、新聞でも良く見かけたのですが、森林観光税はあまり意識がなかったので、なんだこれ?と思いました。

www.nikkei.com

  • 2024年度に「森林環境税」を創設
  • 住民税に上乗せし、約6200万人から1人年1000円を徴収
  • 23年度までは東日本大震災の復興事業費として、住民税に1000円上乗せしており、24年度から切り替え
  • 国の特別会計で管理し、私有人工林の面積や林業就業者数などに応じて自治体に配分
  • 戦後の復興期に大量に植林されたスギやヒノキなどが伐採期
  • 山の管理に関心の低い所有者も目立ち荒廃の懸念
  • 森林環境税は市町村が主体となり間伐などの手入れや専門人材の育成、木材の利用促進などに使う
  • 森林は地球温暖化防止や山崩れなど災害を防ぐ機能がある
  • 都市部の住民にも保全の恩恵はある
  • 37府県と横浜市はすでに、森林環境税と同様の目的で独自に年300~1200円を課税。国と自治体で二重で税を徴収が課題

とあります。

 日経の記事を検索すると、次の記事がありました。 

www.nikkei.com

  • 「森林バンク」と名付けた新制度
  • 放置されている人工林を集約する新たな制度
  • 所有者が間伐などをできない場合、市町村が仲介役になって意欲のある林業経営者に貸与、経営規模を拡大
  • 所有者がわからない森林、近くに作業道がないなど条件が悪い森林などは市町村が直接管理
  • 日本の国土面積の3分の2は森林、その4割はスギやヒノキなどの人工林
  • 戦後植林した木々が成長して伐採期を迎えているが、多くが利用されていない
  • 現在、国産材の用途拡大が進み始めている。経営規模の拡大を通じて林業を再生する好機
  • 直接的な恩恵を感じづらい都市住民の理解を得られるかが課題
  • 都道府県と市町村の役割がどうなるのかについても不明
  • 森林整備は必要とはいえ、新税の前に検討すべき課題が多い

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最近、東海道線で、森林の仕事ガイダンスの車内広告を見ました。凛々しい林業作業員の横顔がアップになった非常に印象的な広告です。子供達に見せたら、この仕事をやりたいというような良いポスターです。

prtimes.jp

 

検索してみると、全国森林組合連合会などが、林業への就業支援をやっているようです。20日間、5日間、日帰りなどのコースで、林業への就業したい人にアピールしているようです。体力的には大変な仕事のようですが、作業の機械化も進み、女性も森林で仕事が可能とのことです。

 

林業就業支援ナビ

http://www.nw-mori.or.jp/

 

森林環境税ですが、地方公共団体で始めたのは、橋本知事時代の高知県からのようです。ただ、高知県では、住民が少ないので、高知県民から集めても、あまり集まらなかったようです。今回、それを都市部からも集め、600億円強のお金にして、地方に分配するようです。そもそも、地方税ではなく、国税で集めて地方に分配する方が、筋の良かったもののようですが、橋本元知事がはじめたから、今につながったという面があるように思います。

 

森林環境税は、地方からの要望が強いものだったようです。

全国森林環境税創設促進議員連盟-概要 - 村上市公式ホームページ

「全国森林環境税の創設に関する意見書採択」に関する陳情の例文が、趣旨を語っているように思います。

もとより、 山村地域の市町村による森林吸収源対策の推進や安定した雇用の場の確保 などの取組みは、地球温暖化防止のみならず、国土の保全や地方創生等にもつながるも のであり、そのための市町村の財源の強化は喫緊の課題である。

自治体にお金が還流するのが、一番良い方法かどうかは分かりませんが、国土の保全だけでなく、地方創生の一環でもあるのですね。

 

ふるさと納税、今回の林業支援、23区の私立大学の定員制限など、都心のお金を地方に分配し、また、地方の人口を少しでも増やす政策が着々と進んでいるという印象を持ちました。

小学生発明家が

中学生で社長に

2018年1月8日の朝日新聞に、小学生のときに特許を取得した、愛知県の中学生の神谷 明日香(かみや あすか)さんの記事がありました。現在は、株式会社「やくにたつもの、つくろう」の社長ということです。

digital.asahi.com

  • 小学5年生の夏休みの自由研究で、磁石を使ってアルミ缶とスチール缶を分別する「空き缶分別箱」を作製
  • それを題材に特許を取得
  • 昨年秋、小中学生の発明品を商品化する、株式会社「やくにたつもの、つくろう」を作り、自ら社長に
  • 資本金の15万円はお年玉から
  • 未成年のため、父が専務として代表権
  • 特許の取得や商品化を助ける仕組みをつくり、子どものアイデアでもっと世の中をよくする
  • 新会社は、まず、小さくした「分別箱」で教材を作り、春に発売
  • 地元を中心に各地の作品展などから有望なアイデアを見つけ出し支援

とあります。

 

コメント

彼女の名前で検索すると、クラウドファンディングのページがありました。春に出る分別箱を製造販売するために、資金を集めていたようです。

必要資金は、90万円とありましたが、104万6千円集めて、募集期間が終了していました。readyfor.jp

このページには、彼女が出演したTED Kyotoの様子がリンクされています。

スーパーを経営している祖父が困っている、アルミ缶とスチール缶を分別するゴミ箱で、磁石を使って分別するのですが、磁石にスチール缶がくっつかないように工夫したところが発明のようです。

発明の内容は、このTEDを見てもらえば、良く分かります。

 

特許を申請してくれた、弁理士の丸山さんの記事もありました。この記事は、社長である彼女が書いた記事のようです。

readyfor.jp

 

さて、神谷明日香さんですが、注目される要素を沢山もっています。

まず、小学生で特許を取得しています。

また、中学生で会社を作り社長になっています。

そして、その会社の資金をクラウド・ファンディングで集めています。

PRも上手く、TEDでプレゼンしたり、新聞に出たりしています。

 

お父さんが、サポートしている面はありますが、スポーツや学業で、親が支援しているケースはいくらでもあります。

ビジネスで支援できるお父さんはカッコいいお父さんではないでしょうか。

 

これから、どのように育っていくのかと期待してしまいます。

一日駅長、一日市長など時々ありますが、この会社の目的は真っ当な話ですし、彼女は可愛く、プレゼンも上手いですので、弁理士会のイベントか何かで、是非、一日弁理士会会長にでもなってもらってはどうでしょうか?

彼女は、発明界のスター候補ではないでしょうか。

FANG・MANT

次に来るのはSLAW

2017年12月30日の日経の「きょうのことば」で、世界を席巻している米国のIT企業8社の頭文字を並べた造語である、FANG・MANTという言葉を知りました。

www.nikkei.com

その頭文字の会社は次のようになっています。

FANGについては、F=フェイスブック、A=アマゾン・ドット・コム、N=ネットフリックス、G=アルファベット(グーグル)であり、

MANTについては、M=マイクロソフト、A=アップル、N=エヌビディア、T=テスラ

 

これらのIT企業の株価は、2017年に大きく増加しており、記事によると、その上昇率は次のでした。

F フェイスブック 55.8%

A アマゾン・ドット・コム 59.9%

N ネットフリックス 51.7%

G アルファベット(グーグル) 36.%

M マイクロソフト 36.9%

A アップル 44.2%

N エヌビディア 107.7%

T テスラ 52.2%

2017年の株高は、これらのIT大手の成長が原因とあります。

また、アジアでも、中国のテンセントやアリババ集団の時価総額は倍増しているとあります。

 

一方、2018年1月4日の日経(夕刊)には、2018年の株式市場で、FANGの次に来る企業として、SLAWを紹介しています。(ただし、SLAWは、未上場)

www.nikkei.com

SLAWとは、S=スポティファイ、L=(ライドシャアの)リフト、A=エアビーアンドビー、W=(シェアオフィスの)ウィーワークでらり、IPO(新規株式公開)への期待が高いようです。

記事では、ウーバーがIPOを急ぐあまり企業文化が歪んだといわれているとありました。

 

コメント

FANG・MANTは、検索すると、少し前から株式市場の関係者では使われていた言葉のようです。

FANG・MANTの中で、知らなかったのは、エヌビディア(Nvidia)です。エヌビディアは、画像処理半導体GPU)の会社で、ゲームのCG(コンピューターグラフィックス)を滑らかに動かす装置で、大量のデータを同時に処理する並列処理能力の高さからAI(人工知能)に利用されるようになったとあります。

www.nikkei.com

SLAWのうち、知らなかったのはリフトとウィーワークです。

まず、リフトは、ウーバーのライバルのようです。リフトの社長は、日本では三木谷さんと中が良いようです。ソフトバンクはウーバーに投資したようですが、楽天ソフトバンクが競い合っているようです。

business.nikkeibp.co.jp

もう一つの、ウィーワークは、シェアオフィスで、ソフトバンクと同社のビジョン・ファンドが出資しているとあります。

www.bloomberg.co.jp

オシャレな空間で静かに作業できるし、人とのつながりが得られる場所ということで、起業家やフリーランスに人気のようです。

share.jp

 

さすがに、ソフトバンク楽天は、既に目をつけているのですね。

 

阿修羅の集客力

興福寺の国宝館で感じたこと

2018年の元旦に、奈良の興福寺の国宝館に行きました。興福寺の国宝館は、阿修羅像など、興福寺の仏像などを展示しています。耐震補強のため、1年間休館していましたが、2018年1月1日にリニューアルオープンしました。

yamatoji.nara-kankou.or.jp

奈良時代の食堂(じきどう、僧侶が食事をする建物)の遺構の上に、食堂の建物を再現したということです。もっと斬新な建物になるのかと思っていましたが、今回は耐震補強ということで、外観は以前と同じです。

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内装はだいぶ綺麗になっています。トイレやおみやげ物の販売コーナーもあります。規模は小さいですが、最近の博物館や美術館と遜色ない綺麗な内装になっています。

 

この国宝館には、有名な阿修羅像があります。それも、ガラスケースに入っておらず、直ぐそこに立っています。昨年、運慶展に行きましたが、大きな仏像はケースに入っていないものもありましたが、有名はものはガラスケースに入っていました。

 

結婚する前、25年ほど前に、夏にふらっと立ち寄ったときには、修学旅行の中高生だけだけで人気も少なく、蝉の声だけが聞こえ、ゆったりとした時間を独占できる場所でした。

今回は、阿修羅などにスポットライトを当てていたのですが、以前は、スポットライトなどはありませんでした。

 

昨年の運慶展で人気だった、龍燈鬼立像、天燈鬼立像もありました。興福寺の国宝館は、お宝の宝庫です。

www.kohfukuji.com

 

2009年に阿修羅展が上野であったときは、2カ月ちょっとの会期中に、94万6172人という人出で、相当な混雑だったようです。1日、1万人以上です。待ち時間もだいぶあったと思います。

先日の運慶展でも、90分待ちでしたので、覚悟していたのですが、なんと。。。待ち時間「0」分です。たまたまかもしれませんが、これは、一体どうしたことなのでしょうか?

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東京で開催すれば、万の人を呼べるコンテンツなのですが、奈良では集客できないということなのでしょうか?

 

しかし、お隣の奈良の国立博物館正倉院展は、毎年秋に開催しますが、多くの人が来ます。2017年は、17日間の会期で、入場者数は21万7053人とありました。奈良でも、一日1万人以上です。

 

東京と奈良の違いはありますが、遜色はありません。また、近くの春日大社には、初詣には95万人の人出があるそうです。

 

二つの理由を思いつきました。

 

一つ目の理由は、日常とイベントという関係です。奈良では興福寺はずっとそこにあり、阿修羅もその他の仏像もいつでもそこにありますので、行きたいときにはいつでもいけます。日常です。一方、東京や関東の人にしてみれば、奈良まで行かないと滅多に観ることができない阿修羅を観れるイベントが近くの上野でやっているので、この機会に行こうという気になります。

大阪人で、通天閣に行ったことが無い人がクラスのほとんど(昔はそうでした)というのと同じです。

 

二つ目は、興福寺にはあまりアピールする気がないということです。興福寺のWebサイトを見ました。一応レスポンシブ・デザインにはなっており、スマホなどにも対応していますが、あまり使いやすいとはいえません。また、英語サイトが非常に貧相です。Facebookもやっていません。

周辺の観光系の公益法人、鉄道会社、出版社などが放っておいても、勝手に宣伝してくれるので、自らアピールすることに力が入っていないのではなかと思いました。

宗教法人があまり宣伝に力を入れるのも、いかがなものかと思いますが、博物館や美術館との差があまりに大きいので、その落差に驚きました。

 

奈良は、以前は、若い外国人バックパッカーが多かったように思いますが、今は、彼らは目にすることが少なくなり、アジアを中心とした全世界からの観光客でごった返しています。英語、中国語、韓国語、タイ語、その他で、積極的に広報発信してはどうかと思います。

 

奈良の大通りである登大路(のぼりおおじ)には、この1年、平成30年1月1日興福寺リニューアルオープンの看板(日本語)はありましたが、それだけでは近所の人しか見てくれません。

 

ただ、25年前の、のんびりした奈良も、奈良の魅力の一つです。そこまで考えて、あえて広報・宣伝に力を入れていないのなら、それも一つの方針ですが、どうなんでしょうか。