Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

全ての元号登録不可に

商標審査基準の改正 2018年11月6日の日経に、政府が全ての元号を商標登録不可にするという記事がありました。 www.nikkei.com 全ての元号の商標登録ができないように審査基準を改める 菅義偉官房長官が記者会見で明らかに 2019年2月をメドに、商標審査基準を…

新語・流行語大賞の候補30語し

聞いたことがないものは 2018年11月8日の日経に、2018年の新語・流行語大賞の候補30語が掲載されていました。 www.nikkei.com 現代用語の基礎知識(ユーキャン)が行っているもので、対象の発表は12月3日ということです。この30語は、朝日新聞にも、出ていま…

読んでみました

コカ・コーラ その資本・戦略・体制(ダイヤモンド) アメリカのブランドライセンスの話で良く出てくる、コカ・コーラの本を図書館で見つけたので、読んでみました。 昭和43年の本で、古いのですが、ダイヤモンド社の「世界の企業物語」の一つです。 ファン…

JIPA商標委員会の勉強会

武田グローバル本社で 2018年11月2日に、日本知的財産協会(JIPA)の商標委員会の勉強会があり、一時間ほどお話をする機会がありました。そのあと、1時間ほど、参加者とディスカションするという勉強会です。 本社の横に、福徳神社があります。 ●しばらくの間…

商標管理(日本生産性本部)(その13)

資料Ⅲ 商標に関する論文 この本の最後です。「商標の使用許諾」というタイトルのアーサー・L・ナザンスンさんの論文と、「混同と消費者の心理」という特許局副長官のダフネ・リーズさんの論文です。 ただ、判例はときどき引用されていますが、先行論文の引…

商標管理(日本生産性本部)(その12)

資料Ⅱ 商標使用許諾契約 資料の2つ目は、契約書例です。Sunkistのボトリング事業に関するものと、CYANAという樹脂の成分ブランディングのタグ表示についての契約書です。 契約書は、機密性が高いという理解をしていましたが、雛形が完全オープンになっていま…

商標管理(日本生産性本部)(その11)

資料Ⅰ 商標使用便覧 この本の最後に、資料が3つあります。商標使用便覧、商標使用許諾契約書例、商標に関する論文です。 まず、商標使用便覧ですが、11社のものが掲載されていますが、今日のブランドロゴ使用ガイドラインとは、少しちがいます。 ブランドロ…

商標管理(日本生産性本部)(その10)

Ⅹ 日本における商標管理の実情 第10章は、1958年当時における日本の商標管理の実情です。現行法の説明、改正法の動向、特許庁、企業の運用などを説明しています。 ●先願登録主義 商標権は、使用ではなく、登録によって発生するが、当時は、「現に商標を使用…

商標管理(日本生産性本部)(その9-2)

Ⅸ 商標管理に関する専門家の意見(その2) 続きですが、よく似たことを、各々のスピーカーが言っているところがありますので、特徴的なところだけ拾います。 9.抵触のおそれのある商標の調査、先登録主義国(メルク) 医薬品業界の業界登録の説明があり、…

商標管理(日本生産性本部)(その9-1)

Ⅸ 商標管理に関する専門家の意見(アメリカ商標協会における講演記録)前半部分 第9章は、15個の講演録になっています。テーマが多岐に亘っているので、2回分に分けて書きます。 1.企業における商標管理(シンガーの商標部長) 企業の商標担当者は、商標管…

商標管理(日本生産性本部)(その8)

Ⅶ 商標権利者団体とその活動 第7章では、当時の業界団体や、USTA等の業界団体が説明されています。 1.医薬品業協会 この団体には、Trade Mark Bureauがあり、商標の業界登録をしているとあります。協会に商標登録原簿があり、申請によって受付け、商標・商…

商標管理(日本生産性本部)(その6)

Ⅵ 貿易における商標管理 第6章は、海外での商標管理です。この章は、ネーミング、適正使用管理、ライセンスというよりは、通常の商標権の実務に近い内容です。 途中で「三菱」「Three diamonods」の事例が沢山でてきますので、執筆者は、三菱商事の総務部の…

商標管理(日本生産性本部)(その5)

Ⅴ 企業における商標管理 第5章は、事例のオンパレードです。 各社のマニュアル、ガイドライン、契約、タグ、組織構成まで、詳細に説明されています。 この本の、もっとも価値があるところでしょうか。 商標の選定で、ネーミングの一般論のようなことが述べら…

商標管理(日本生産性本部)(その4)

Ⅳ アメリカにおける商標法と不正競争防止 第4章は、商標法と不正競争防止との関係です。この章は、少し難解でした。 元々は、コモンローのPassing Offがありました。Passing Offとは、「何らかの方法で、自己の商品をあたかも他人の商品であるかのごとく消費…

商標管理(日本生産性本部)(その3)

Ⅲ アメリカ商標法の沿革と現状 この第3章では、アメリカ商標法の沿革と当時の現状が書かれています。 1.アメリカ商標法の沿革 憲法に根拠がある特許や著作権とことなり、コモンローがベースで、州際取引条項を手掛かりに連邦登録制度を作ってきた過程が書…

商標管理(日本生産性本部)(その2)

Ⅱ 商標と商標制度 第二章は、商標と商標制度です。 中世においては、生産者と消費者が直接商品が売買したので、商標は、生産標であり、公共の利益のために使用する義務があり、警察標とか、責任標と呼ばれていたとあります。 商標は、近代的な商品生産社会に…

商標管理(日本生産性本部)(その1)

米国視察団の報告書 萼(はなぶさ)優美先生翻訳の日本経済新聞社の「商標の管理(TRADEMARK MANAGEMENT)」と同じようなタイトルの本ですが、別の本です。 「商標管理」とズバリのタイトルです。 昭和35年4月発行で、視察団自体は、昭和33年9月から10月中旬…

マリカーの判決

東京地裁の判決(不競法事件) マリカーの事件についての、東京地裁の判決が、裁判所のWebサイトに掲載されていると聞き、さっと読みました。 判決日は、平成30年9月27日。平成29年(ワ)6293 不正競争行為差止等請求事件となっています。 http://www.courts…

商標の管理(Trademark management)(その7-2)

外国における諸問題② 昨日の続きです。 適正な商標の使用は、外国ではライセンスが必須になります。本社の支店は別として、子会社でも別法人ですので、ライセンスが必要になります。 ライセンス ライセンスとで、ライセンシーの使用がライセンサー(権利者)…

商標の管理(Trademark management)(その7-1)

外国における諸問題① 第7章は、この本の最後の章です。執筆者は、ラングナー パーレー カード エン ド ラグナー商会の弁護士とあります。商社の弁護士でしょうか。米国人が、外国で商標権を取得する際の留意事項です。 面白い話が多いので、2回に分けます。 …

商標の管理(Trademark management)(その6)

商号 第6章は、商号です。商号に、独立した章を割いているのは、商標も商号もランナム法の対象だからだと思いますし、アメリカの商標の実務家は、弁護士であり、弁理士ではないという面もあると思います。 企業では、商号は、商標と同様に重要ですが、そのあ…

商標の管理(Trademark management)(その5)

商標の警保(警告保全) 第5章の執筆者は、コカ・コーラの出版部の法律顧問とありますので、広報部門の弁護士というところでしょうか。 商標の警告保全で、警保とありますが、この警保という言葉は、聞いたことがありません。通常、警告保全という言葉では、…

商標の管理(Trademark management)(その4)

商標の内部的管理 第4章は、企業の中でどのように商標を管理するかです。この章の執筆者は、デュポンの法務部長です。 まえがき 当時のアメリカにおける、各社の取り組みが紹介されています。次のようなことをしているとあります。 新商標の名称選定委員会(…

商標の管理(Trademark management)(その3)

商標の適正な使用 本書の特徴の一つである、商標の適正な使用(適正使用管理)です。 「使用の定義」 まず、ランナム法の使用の定義の紹介です。すなわち、商標の使用を製造物、容器、密接な関係のある販売用展示物、製造物のラベルの上に表示し、それらは、…

商標の管理(Trademark management)(その2)

登録 昨日の続きです。 この登録の章では、商標登録の条件や、主登録と補助登録、重複登録、登録の効果といった、法律的なところを説明しています。 まず、登録されるのは、 商品商標 サービスの商標 団体商標 証明標 とあります。 ●登録の種類には、主登録…

商標の管理(Trademark management)(その1)

正しい商標の選択 日経新聞の「商標の管理(Trademark Management)」を詳細に見てみます。これを、60年前の商標を得意とする、弁護士や企業内弁護士が書いているところに意味があります。 1.商標の定義 2.商標の機能(出所表示、品質保証、宣伝広告機能…

INTAのWebサイト

適正使用管理はどこにあるのか? 先日紹介した、日本経済新聞の「商標の管理(TRADEMARK MAMAGEMENT)」は、米国のUSTA(合衆国商標協会)のメンバーが執筆したものです。 彼らは商標の弁護士で、法律事務所の人もおられますが、企業の関係の弁護士が多いよう…

商標審査の弁理士への業務委託

特許庁が検討中の記事 2018年10月17日の日経に、特許庁が商標審査に民間の弁理士を活用するという記事がありました。www.nikkei.com 商標の審査官は約130人 2021年度までに60人程度の調査部隊を作る 2019年度に民間の弁理士や弁護士を委託事業者として認定 …

ミライトワの偽物グッズ

初摘発 2018年10月12日の日経(夕刊)で、東京五輪のマスコットのミライトワのピンバッジの偽物を販売目的で所持したとして、著作権違反容疑で、現行犯逮捕されたという記事がありました。 www.nikkei.com 大会マスコットの偽物グッズを摘発するのは全国初 …

商標管理(TRADEMARK MAMAGEMENT)

萼 優美先生の翻訳(日本経済新聞社) 知財協会の商標委員会の勉強会で、商標担当者の業務について話をするチャンスをもらったので、「商標管理」なるものを復習しようとしています。 横浜市立図書館の蔵書検索で、「商標管理」と検索すると次のような書籍が…