Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

審決・判決

商標に関する日中共同研究

結合商標の類否判断から考える商標制度の機能と将来像 続いて、特許庁の、商標に関する日中共同研究を読んでいます。今日は、学習院大学の小塚教授の上記タイトルの論文です。こちらが最後です。 非常に面白かったというのが印象です。是非、読んでください…

商標に関する日中共同研究

商標の類否判断における「取引の実情」 続きで、立命館大学教授の宮脇正晴教授の日本における商標の類否判断についての論文を読んでいます。論文のタイトルは、上記のものです。 https://www.jpo.go.jp/resources/report/takoku/nicchu_houkoku/document/h30…

商標に関する日中共同研究

商標の類否判断に関する日中の比較研究 特許庁のWebサイトに、「平成30年度知的財産に関する日中共同研究報告書」が、アップされています。 平成30年度知的財産に関する日中共同研究報告書 | 経済産業省 特許庁 この中に、商標に関するものが、4つあり、順番…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(9) こちらが、先生の判例解説の最後の最高裁判例です。 不使用取消審判の使用証拠の提出が、審判段階で出来なかった場合でも、高裁での審決取消訴訟において可能とするものです。すなわち、使用事実の立証は事実審である高裁の口頭弁…

パテントの商標特集

工藤先生の判例判例解説(8) あと2つです。今日は「エマックス事件」です。 特許が無効になるときは、特許庁の無効審判を待つまでもなく、侵害訴訟において無効理由の存在を理由とする権利濫用の抗弁が可能になったいうキルビー特許事件があります。 それ…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(7) 小僧寿し事件の最高裁判例です。 商標法38条2項(現3項)は、商標権者は損害の発生について主張立証する必要はなく、権利侵害の事実と通常受けるべき金銭の額を主張立証すれば足りるものであるが、侵害者は損害の発生があり得ない…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(6) 次に解説していただいているのは、真正品の並行輸入のフレッドベリー事件です。 真正品の並行輸入については、 当該商標が適法に付されたものであること 外国における商標権者と我が国商標権者とが同一人又は同一視できる関係にあ…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(5) 引き続き、解説を読んでいます。 著名なポパイの漫画の商標権を取得した者が、著作権者の許可を得てポパイ標章を付して販売している者に対して商標権侵害を主張するのは、公正な競業秩序に違反し、権利濫用となるとした、ポパイ事…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(4) 4つ目は、レール・デュタン事件です。 ニナリッチの「L'AIR DU TEMPS」。香水で商標登録あり。フランス語で「レールデュタン」と読む。 第三者が、装身具で「レールデュタン」を登録。 ニナリッチが無効審判を請求。 論点として、…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(3) 工藤先生の判例解説の3回目です。商標の類否と商品の類否の部分で、商標登録や侵害実務の中心的な部分です。 間違えて理解しているかもしれませんので、是非、ご自身で読んでみて、吟味してください。 氷山印事件、橘正宗事件を中…

パテントの商標特集

工藤先生の判例解説(2)を読んで 昨日に引き続き、パテント誌の2019年4月号に掲載されている、工藤先生の判例解説を読んでます。 国際自由学園事件です。 商標法4条1項8号は、他人の著名な略称を含む商標は不登録事由になるというもので、人格権保護の規定…

無償の販促品(日中台)

日本では商標権侵害にならないと言われているが 企業の商標やブランドマネジメントの実務で良くある質問に、商品の販促のために頒布する、無償の販促品に、自社の商標を付けることに関する質問があります。 自社の商標権があるのは、通常、自分の商品分野だ…

新語・流行語大賞の候補30語

聞いたことがないものは 2018年11月8日の日経に、2018年の新語・流行語大賞の候補30語が掲載されていました。 www.nikkei.com 現代用語の基礎知識(ユーキャン)が行っているもので、対象の発表は12月3日ということです。この30語は、朝日新聞にも、出ていま…

マリカーの判決

東京地裁の判決(不競法事件) マリカーの事件についての、東京地裁の判決が、裁判所のWebサイトに掲載されていると聞き、さっと読みました。 判決日は、平成30年9月27日。平成29年(ワ)6293 不正競争行為差止等請求事件となっています。 http://www.courts…

森伊蔵と伊佐美

中国で商標登録の取消 2018年8月3日の日経に、焼酎の「森伊蔵」と「伊佐美」が、中国で無断登録されていた件で、中国商標局が登録の取り消しを決定したという記事がありました。www.nikkei.com 森伊蔵、伊佐美の2銘柄について中国商標局が登録の取り消しを…

TeaCoffeeの商標権侵害事件

京都のエーゲルがアサヒ飲料を提訴 2018年7月19日のSankeiBizに、京都のエーゲルという会社が、「Tea Coffee」という商標権の侵害で、アサヒ飲料を提訴したという記事がありました。 www.sankeibiz.jp 「ティーコーヒー」は、お茶とコーヒーを混ぜた商品 京…

中国商標法の研修会

鴨王事件とGoogle NEXUS事件とUGG事件 2018年7月3日に日本商標協会の「中国商標制度」についての研修会があり、参加しました。講師は、三枝国際特許事務所の岩井智子弁理士です。午後、3時間の研修会だったのですが、時間を間違えてしまい、一時間遅れで会場…

TPP11の外国商標への影響

TPP11関連法案が成立 2018年6月29日の日経電子版で、TPP11の関連法案が成立したという記事がありました。www.nikkei.com 日経は、TPPとTPP11を区別して、書き分けているようです。 TPP11は、日本、カナダ、メキシコ、チリ、ペルー、ベトナム、マレーシア…

キリンラーメン

大人の事情とは 2018年5月30日の朝日新聞に、愛知県三河地方の即席ラーメンの「キリンラーメン」の名称が、大人の事情で変更になり、新名称が募集されているという記事がありました。 キリンラーメンは、1965年誕生 1998年に生産中止 2003年に復活 2013年の…

改訂された商標審査基準(その1)

親子会社間の同意書 1.はじめに 昨年4月に、虎ノ門ヒルズで開催された、商標協会の研修会(講師は、特許庁商標課の商標審査基準室)に参加したときに、何か書こうと思ったのですが、機会を逃してしまいました。 ちょうど、パテントの5月号に、「商標審査…

GUCCI 対 GUESSの10年係争

全世界で様々な判決がある中での和解 2018年4月18日のFashion Lawで、GUCCIとGUESSの約10年にわたる係争が終結して和解に至ったという記事がありました。www.thefashionlaw.com グッチとゲスが全世界で、約10年続いた全知財裁判等の和解 和解の詳細は不明 始…

堂島は地名だけれども

堂島プレミアムの使用差止と損害賠償 2018年4月19日の日経夕刊に、「堂島ロール」のモンシェール(元はモンシュシュ)が、「堂島プレミアム」にロゴマークの使用差止と損害賠償を求めた裁判につき、大阪地裁の判決があったという記事がありました。 www.nikk…

かっぱえびせん 著作者人格権確認事件

門前払いだけれども 有名なカルビーのかっぱえびせんのCMの、キャッチフレーズの著作者が誰であるかが争われていた事件の判決が出ました。訴えで確認する利益がないということで、結局は、門前払いのようです(平成29年(ワ)第25465号 著作者人格…

無印良品とカインズの知財高裁判決

無印勝訴 2018年3月30日の日経に、無印良品(株式会社良品計画)とカインズの組み立て式の棚をめぐる訴訟の二審判決の記事がありました。 二審もカインズが負けたようです。 www.nikkei.com 2018年3月29日に知的財産高裁で、無印良品の良品計画が、カインズ…

閃きの番人(第三話)

今回は、商標とトレードドレス(不正競争) 2018年3月29日に、弁理士会の広報漫画の「閃きの番人」の第三話(後編)がでました。弁理士会からの連絡メールでも来ましたので、相当、弁理士会(広報センター)は、力を入れているのだと思います。 前編で、ケー…

商標と「表現の自由」

The Slants事件 こちらも、2018年2月8日の日本商標協会の30周年記念イベントの外国法制度部会での話題です。講師は、中山健一弁理士・米国弁護士です。あまり時間はなかったので、走って解説されたのですが、配布資料をベースにして、まとめました。 この事…

「誠実な意思」の欠如

iWatch事件 (M.Z. Berger & CO., Inc. v. Swatch AG事件) 2018年2月8日の商標協会の外国法制度部会の黒田亮先生の2つめのお話しを、当日の配布資料を利用して、まとめてみました。 米国の時計メーカーのBergerが、米国特許商標庁に、”iWatch”商標を出願(2…

詐欺行為(Fraud/フロード)

米国の判例(In re Bose Corp.事件) 2018年2月8日に東京国際フォーラムで開催された日本商標協会30周年記念イベントに参加しました。分科会は色々あったのですが、外国法制度部会を聞きました。 ユアサハラ法律特許事務所の黒田亮弁理士による、米国で商標…

欧州司法裁判所 ブランド価値維持の理由で

ネット販売制限に合法判決 2017年12月28日の日経に、欧州連合(EU)の欧州司法裁判所(最高裁に相当)が、12月6日に、メーカーが一定条件下で、高級ブランド品をアマゾンなどの通販サイトでの販売をすることを制限できるとする判決を出したとの話が、「リーガ…

インドのプリウスの社名

インド会社が勝訴 2017年12月17日の朝日新聞に、インドにおける、プリウスの社名の裁判で、トヨタが敗訴したという記事がありました。 www.asahi.com 「プリウス」の社名を認める判決 インドの自動車部品メーカーが「プリウス」を社名に使っていた ニューデ…