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Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

Takeda

商標・ブランドについての気付き

武田薬品の海外向け商標

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時々、東海道線に乗って、辻堂のテラスモール湘南に買い物に行きます。藤沢と大船の間に、メーカーの研究所らしい建物があり、このロゴが建物についています。あまり見たことがなかったロゴです。

湘南研究所 | 研究開発体制 | 研究開発活動 | 武田薬品工業株式会社

 

「Takada」というとアリナミンで有名な武田薬品なのですが、武田薬品の商標は「赤い〇の中に赤い▲」の武田薬品のマークですよね。社章で、ウロコ印というようです。

武田薬品のホームページを見ると、ローマ字のTakedaのロゴは、海外向けのロゴで、1961年(昭和36年)から使われていることが説明されていました。確かに海外向けの武田薬品のホームページを見ると、このTakada海外向けロゴが沢山出てきました。

www.takeda.co.jp

 

一言コメント

1961年からというと、今から56年も前からこの「Takeda」海外向けロゴがあったことになります。一つの会社 が、50年以上にもわたって、日本と海外で違うロゴを使っているんですね。

パナソニックでも、1955年にアメリカでPanasonicを商標として使い始めて、2008年になって国内のNationalをやめて、Panasonicにグローバルに統一ですから、53年かかっています。

時間がかかるのはわかりますが、パナソニックの場合は、1988年に国内で、AV機器にPanasonicロゴを導入して、Nationalと並ぶ2つのブランドとしていますので、2008年の20年前から、国内でも認知の向上に向けて、大きな手を打っていたことなります。

私はあまり知らないのですが、湘南研究所以外にも、Takada海外向けロゴを使い始めているのでしょうか。

ちなみに、武田薬品の商標管理というと、会社の先輩の思い出す話があります。2008年までの松下電器の社員記章は、「三松葉」というものなのですが、〇の中に、ちょっと複雑な三角形が沢山入ったマークでした。見た目、武田薬品のウロコ印とだいぶ違うのですが、武田薬品の商標部門から商標登録異議申立をうけたということです。先輩がいうには、武田薬品は、とにかく〇と△があるなら、なんでも異議申立をすることを、当時は徹底していたとのとこでした。勝ち負け関係なしに、一定のルールで異議申立するのは客観的にはやりすぎですが、商標管理の考え方としてはすごいと思います。

最近、商標公報のウォッチングや、異議申立があまり活発でない印象があり、今後、気にして考えてみたいと思っています。