Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

弁理士会の研修

継続研修履修状況の通知

日本弁理士会から、「継続研修履行状況の通知について」が送られてきました。これまでの2年で20.5単位取得済みで、あと3年間で49.5単位取得が必要とありました。今年になって参加した研修がカウントされていないので、まずまずの受講ペースです。

弁理士以外の方には興味がないかもしれませんが、少し前から弁理士会の研修が大きく変わっています。現在、弁理士の研修は単位制度になっており、5年で70単位取得が義務であり、単位不足にはペナルティがあります。リアルな講義もありますが、時間のない人などにe-learningが提供されています。

ここしばらく、企業のブランドコミュニケーション部門に在籍していましたので、土日に開催される倫理研修以外は講義に出席できず、e-learningを命綱にしてきました。この研修は特許業界との数少ないつながりでした

今回、特許事務所に転職したので、これから大手を振って講義に行くことができます。事務所は弁理士会館に近いので研修に歩いて行けて便利です。

弁理士試験には、昭和63年に合格したのですが、当時は新人研修に重きを置き、継続研修は法改正の情報共有程度だったように思います。

新人研修のことは今でも鮮明に覚えています。秋に弁理士試験に合格し、研修が始まり、翌年まで研修があったと思います。その年の大阪の合格者は8名だったのですが、名古屋の人が沢山合格しており、名古屋の人は時間や交通費の関係で、大阪で受講する人が多く、合計20名以上はいたと思います。大阪の弁理士・弁護士の先生が、面白く特許・商標・意匠の話をしてくれました。もちろんリアルな講義です。

東京での講義も2回ほどあり、私は学生でしたが、同じ大阪から参加の大手事務所勤務の参加者が新幹線のグリーン車に乗るので、奮発してグリーン車に乗った記憶があります。

侵害訴訟の実務、商標・意匠の実際の話、特許の明細書作成実習もあり機械系のクレームを書いた記憶もあります。確かちり取りの発明でした。受験期間中に、このレベルの教育が受けられれば、合格が早くなったのではと思った記憶があります。 

最近の弁理士会の研修では、先日参加した、「グローバル人材育成研修」が良かったと思います。インターグループの英語プレゼンの研修も良かったですし、研修会のあとに若い商標弁理士さん達と飲み会で最近の商標業界の生の声を聞けたのも良かったと思います。