Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

国家公務員の女性比率

総合職は最高、全体では微減

2017年4月28日の日経夕刊と、翌29日の朝日新聞に、国家刻印の2017年度の採用者の数が出ています。

www.nikkei.com

www.asahi.com

二つの記事から、数字を挙げると次のようになります。

  • キャリア官僚となる国家公務員総合職の2017年度の採用者は678人
  • うち、女性は234人で、34.5%。この34.5%が過去最高で、1ポイント増加
  • 女性の多い官庁は、公正取引委員会の50%、農林水産省の46.2%、文部科学省の45.2%など
  • 反対に低いのは、国土交通省の21.3%
  • 国家公務員全体で見ると、男女全体の採用数は、7276人
  • うち、女性は2427人、33.4%で昨年より1.1ポイント減少

総合職の女性が増えたことについて、山本幸三行政改革担当大臣の「大変喜ばしい」というコメントがありました。

 

コメント

なんということもないニュースですが、新聞に出ていた見出しが、日経と朝日新聞でだいぶ違いました。日経は、総合職に着目して過去最高を強調し、朝日新聞は全体を見て女性が微減(総合職は増加との小見出しあり)としていました。

まず、同じニュースですが、取り上げ方が違うのが面白いと思いました。政治家が強調したい点をずらしているのは、朝日新聞の反骨精神が発揮されたのでしょうか。それはそれで、意味があると思います。

内容面では、キャリアも一般職も、だいたい33~35%で、同じ程度の比率なんですね。キャリアでは、特に公正取引委員会で、女性公務員が多いようですが、公取の仕事はそれほど、女性が好む仕事なのでしょうか。

今も公務員になるには、法学部が多少は有利だと思います。30年前の話ですが、私の出身大学では、法学部に女性は20%もいませんでした。今は、調べると出身大学の法学部の女性比率は38%でした。法学部の女性比率があがると、それに応じて女性公務員の比率がリニアに増減すると考えると良いのかと思います。

そう考えると、全体の数字自体は自然増ですね。難しいキャリア官僚を目指すような大学でも、男女比は同じ傾向にあるのではないでしょうか。

そういう意味では、大学で学ぶ女性が順調に増えている。キャリアを目指すような大学でも傾向は同じ。というのが、このニュースの答えなんでしょうか。