Doodle:ブランドロゴの遊び
ブランドマネジメントの観点から、Googleで良く話題になるのは、Googleロゴが時々変わること(そのロゴで遊んでいること)です。これは、Doodle(ドゥードゥル)と呼ばれているプログラムのようです。
父の日、母の日、祝日、記念日など、面白いロゴが出てきます。
そもそも、 1998年にGoogle 創設者であるラリーとサーゲイが、ネバダ砂漠で行われるフェスティバルに参加中であることを伝えようと、会社のロゴで遊んでいたときに誕生したとあります。
Googleのサイトに説明があります。記念日などを中心に、世界中で2000を超えるロゴが出ているようです。
チームで相談はするが、TOPの許可を取るようなものではないようです。どの記念日を採用するかは、相当、社会に対する問いかけというか、「意志」が入ると思います。
それを担当者のチームに任せているというのは、TOPとWebチームの意識にヅレがないのだと思います。
担当者は、Dennis Hwang(デニス・ホワン)さんというシニアウェブマネージャーで、チームで担当しているようです。
下記のページに、Dennis Hwangさんを評して、世界一有名な無名デザイナーとの説明がありました。
コメント
ロゴで遊ぶことは、通常のブランドマネジメントでは、ブランドロゴを守るためにやってはいけないことなのですが、反対に、Googleは積極的にやっています。
検索エンジンがシンプルなデザインだけに、ロゴしかクリエイティブを表現するところがないためと、この遊び心がクリエイティブな社風の主張になっているのだと思います。
前述の普通名称化防止の点でいうと、ロゴの遊びは、自ら普通名称化を促進しているような気もします。
また、このGoogleを見て、エッジの利いた自由な会社はこうすべきという輩がでてきて、勝手に遊び心のあるブランドロゴ表現などをすることがあります。そのことについて厳しいことをいうと、頭が固いと反論されます。
ブランドマネジメントの視点では、ロゴで遊ぶなら、Googleのように、全社を挙げて、遊ぶべきで、一地域の一部の部門だけが遊んでも、あまり意味がないのではと思います。
その意味では、ブランドマネジメント担当者泣かせのロゴの遊びです。