Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

横浜の花博誘致

2026年に開催

博覧会の話題の続きですが、2017年5月25日の日経の横浜版に、横浜市が2026年に開催が決まっている、国際園芸博覧会(花博)の誘致を本格化するという話がありました。

www.nikkei.com

2015年に米軍から返却された旧上瀬谷通信施設を活用するようです。花博は、1990年に大阪で開かれたことがあるものと同じで、園芸や造園産業の振興を目的にした国際博覧会の一つのようです。

上瀬谷通信施設は、旭区と瀬谷区にまたがり、約242ヘクタールの広さがあり、起伏も少なく、花博に適しているとしています。

開催後は、公園や宅地となるようです。道路の拡幅や上下水道などのインフラ整備も併せて計画するようです。

 

コメント

●2020年に東京オリンピックパラリンピックがあるのは既決事項です。

また、大阪では2025年に大阪万博の誘致を狙っており、その翌年の2026年に横浜が花博の招致を狙っています。

国際博覧会が2年連続で日本であることもないと思いますので、この横浜市の動きは、大阪万博は負けるというときの対策なのかもしれません。

2025年の万博の開催地は、2018年11月に決まるようです。大阪が万博招致でパリに勝てば、横浜は少し先に延ばすつもりかもしれません。

一方、大阪が万博招致でパリに負けるならば、横浜としては、今から準備をしておかないと、2026年には間に合わないというところなのでしょうか。

 

横浜市は大きな市ですので、都市部と住宅地と自然公園・市民の森など、色々な顔のある都市です。

 

横浜市にはすべきことが山のようにあります。住宅地については、東京と違って電柱の地下埋設は手付かずです。都市部も、山下ふ頭付近に統合リゾート(IR、カジノ)構想も議論があります。市役所の移転ももめているようです。球場についても構想が複数あるようです。一番大きな課題は、みなとみらいで、最近でこそ企業も多少増え、マンションが建ってきたので目立たないですが、基本的に空き地だらけで、ランドマークタワーは2015年に減損処理されています。総体的に、東京に比べて、都市の魅力が低いように思います。

都市部の再検討もできていない横浜市で、旧上瀬谷通信施設まで、手が回るのかと正直思います。

住宅としての価値も、以前は、横浜に工場が多く勤め先があったのですが、今は勤め先は東京に偏重しており、したがって住宅地としての価値も東京に移っているように思います。

今、横浜市に必要なのは、横浜に適した産業を作ることだと思います。産業があれば自然に人が集まってきます。

さいたま市は、盆栽の街として有名になってきています。大阪万博の場合は、医療と健康がテーマですが、大阪には製薬会社と阪大医学部という蓄積があります。

横浜市に、園芸、造園会社があるのか知らないのですが、会場の上瀬谷地区をその産業集積地にし、園芸・造園産業を横浜の産業にするというのであれば、今回の花博の話も筋が良いと思います。どんな感じなのでしょうか。