導入1カ月のカオス
インドの税制改正後、一ヶ月経ち、Nikkei Asian Reviewに、現状の記事が出ていました。
現在、インドの小売店は大変なことになっているようです。しかし、混乱はまもなく収束するという楽観論もあるとのことです。
記事は混乱の数々を紹介しています。
インドの新しい税金は、goods and services tax(GST、物品サービス税)といい、5%、12%、18%、28%の4種類に分かれるようです。
GSTは、従来の17の間接税と23の目的税に置き換わるものだそうです。
なお、高級車、タバコ、炭酸ドリンクには、更に追加の課税があるようです。
GSTは、自動車、セメント、組織化された小売店には、プラスになるようです。
一方、石油、ガス、伝統的な小売店、中規模サイズの企業には、マイナスのようです。
電気、通信、医薬品、肥料はニュートラルだそうです。
コメント
インドは、第二の中国になりそうですので、関心を持っています。
日本の消費税導入の時も色んな話がありましたので、インドでも多少の混乱があって、当然と思います。
インドでは州をまたがる毎に、申請や税金や賄賂まで必要だったのが、今回の税制改正で、インドの流通が促進されるので、流通業者の支持があるようです。
今回の税制改革は、独立後最大規模の改革だそうです。
短期的には財政ニュートラルに設計されているようですが、州の徴税権を国に移すなど、ドラスティックで、根本的なもので、物流が促進するなど、長期的にはインド経済にプラスとなるようです。
モディ首相の人望、人気がこの困難な税制改革を進めたキーとのことです。
もう一つ、今回の税制改革では、中小企業までソフトウェアを使って電子申請するようです。電子出願で、今までの遅い審査がウソのように速くなった商標出願を思い起こしました。
インドの発展を見ていると、インド英語を聞き取れるようになりたいと思います。