共稼ぎ(アンケート調査)
アラサー世代の結婚観についての明治安田生命生活福祉研究所の調査が、2017年9月5日の日経に出ています。
- 今年3月、25~34歳の独身男女3296人に男女交際や結婚に対する意識についてインターネット調査
- アラサー世代(25~34歳)の独身者の過半数が結婚を意識した男女交際をしたことがない
- 男性ではほぼ3人に2人
- アプローチは男性からという考え方が主流なのに恋愛に消極的な男性が多い。結婚前提の真剣な交際までたどりつけないのでは
- 結婚を意識した交際経験がないのは51.1%。男性が62.7%、女性が39.4%
- 絶対結婚したくない、あきらめている男性が30.9%、女性が25.9%
- 理想や条件を下げてでも結婚したいのは少数派で男性10.8%、女性13.5%
- 結婚した場合、共働きしても構わない女性は87.9%。男性も77.2%が結婚相手に共働きを求める
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明治安田生命生活福祉研究所は、ここ数年、このような調査をしているようですが、今年の調査は、アラサー世代(25歳~34歳)の調査というところに特徴があるようです。
結婚・出産カテゴリー | 調査研究・レポート | 明治安田生活福祉研究所
2017年 25~34歳の結婚と男女交際(男女交際・結婚に関する意識調査より) | 調査研究・レポート | 明治安田生活福祉研究所
2016年 20~40代の恋愛と結婚(第9回 結婚・出産に関する調査より) | 調査研究・レポート | 明治安田生活福祉研究所
前年の2016年の調査では、対象が、20歳~49歳と再生産年齢?を対象にしているので、アラサー世代(25歳~35歳)とちょっと数字が違います。
差があると思ったのは、共稼ぎの認識です。
2016年の調査では、次のようです。
- 妻は専業主婦がよいという回答が、男性が 36.6%、女性が 43.3%
- 未婚者・既婚者ともこの傾向は同じで、特に既婚女性は 47.3%とほぼ2 人に1人が専業主婦がよいと考えている
- 3年前の 2013 年度調査との比較で は、男性は40.2%から36.6%にやや低下したが、女性は43.6%から43.3%と横ばい傾向
これが、アラサー世代では、次の数字であり、だいぶ差があります。
- 結婚した場合、共働きしても構わない女性は87.9%。男性も77.2%が結婚相手に共働きを求める
特に、独身アラサー世代の女性は、共稼ぎを選択しているようです。
独身アラサー世代の感覚では、現実的に、専業主婦では家計がなりたたないと考えているということなのでしょうか。
2016年の調査は、既婚と未婚が混ざった調査で、今回のアラサーの調査は、独身者への調査なので、この差があるのかもしれません。
もう一つ、今回のアラサー独身調査で気になった数字は、次のものです。
- 結婚を意識した交際経験がないのは51.1%。男女別では、男性が62.7%、女性が39.4%
男女の数字がだいぶ違います。この女性が対象にしている男性の年齢層が、35歳~44歳(アラフォー世代)だからなのではないでしょうか?
独身アラサーで切り取る視点は面白いのですが、既婚者の意識や、アラサー世代以外の意識も知りたいと思いました。
統計は、面白いですが、切り方次第ですね。