Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

行ってきました(KAAT)

オーランドー

2017年10月7日の夜、妻と神奈川芸術劇場(KAAT)にオーランドーというお芝居を見に行きました。主演は、多部未華子さんと小日向文世さん。

新聞で紹介があり面白そうだなと思ったので行ってきました。KAATは2回目です。客層は中高生から年配者まで、バラバラです。

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出演者は全部で6名。

はじめから最後までピアノ、サックス、木琴(パーカッション)、3名の演奏家の生演奏がありました。

www.parco-play.com

 

20世紀モダニズム文学の女流作家ヴァージニア・ウルフの代表作、白井晃演出ということです。性別を超え、時空を超えたストーリーです。ジェンダー論ではよく出てくる小説ということです。ストーリーは次のようなものです。

  • 16世紀。多部さんが演じるイングランド貴族オーランドーは、小日向さん演じるエリザベス女王などの寵愛を受ける
  • ロシアの姫君サーシャ(小芝風花さん)に騙される
  • 傷心のオーランドーはトルコ大使となる。ジプシーと一夜を共にし女性になってしまう
  • 徐々に女性に慣れてくる
  • オーランドーは17世紀、18世紀、19世紀、20世紀と時を超えて生き続ける

印象に残った点は次です。

  • 6名の俳優が様々な役(男役になったり、女役になったり)をする
  • 動きの激しい演技
  • レベルの高い奏者による生演奏の音楽
  • 背景のプロジェクションの映像(ターナーの風景画のようなタッチの嵐の海がメイン、後はオーランドーの邸宅の大きな木)
  • サーシャとのスケートのシーン(移動式の棚板)
  • 小日向さんの声(よく通る声)
  • 小日向さんが時々見せるアドリブ
  • 一生懸命に演じている多部さん

ただ、最後の方で、動きではなく台詞が多くになり、原作を読んだことがないからか、普段あまりものごとを深く考えていないためか、理解が追いつきませんでした。

 

ストーリーも、演出も、音楽も、演技も面白かったかったのですが、果たして原作者のヴァージニア・ウルフが何が言いたかったのかは、十分理解できなったというのが正直な感想です。

理解できるかどうかは心もとないのですが、原作、読んでみます。

 

劇場でもらった冊子の小日向さんのインタビュー記事で、分かりやすさより見る者の心に深く残ることをめざすという箇所を読んで、それでもよかったのかなぁと勝手に解釈しています。

 

ミュージカル以外の劇を見たのは久しぶりです。中学生、高校性のときに学校から行った「夕鶴」や「奇跡の人」以来かもしれません。

今年は、落語の寄席や歌舞伎に行ったり、ミュージカルに行ったり、今まで行っていなかったところに行っています。

遠方への出張がなくなり、自宅と職場の往復になってきたので、多少の変化が欲しいのと、全体的に時間の余裕があるためかもしれません。