2017年10月24日の毎日新聞の電子版に、ソニーの電気自動車の話が出ています。
https://mainichi.jp/articles/20171025/k00/00m/020/070000c
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ソニーが遠隔で操作ができる電気自動車の試作車を開発
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センサーで車外の様子を360度把握可能
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人工知能(AI)搭載
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商用化も視野に沖縄県内の大学のキャンパスで実証実験
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夜間でもヘッドライトなしに視認
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通信回線を通じた遠隔操作も可能
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車両に窓がなく、代わりに車両の外側に液晶ディスプレーが4台。近くで歩いている人に広告などを表示
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車内のモニター画面では、車外の映像にCGを組み合わせ、複合現実(MR)も可能
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「これまでは自動車から景色を見るだけだったが、移動自体がより楽しくなるはずだ」
ヤマダ電機も発表しています。2017年10月31日のYahooニュースにありました。
- ヤマダ電機は、電気自動車(EV)開発ベンチャーのFOMMと資本業務提携を結んだと発表
- ヤマダ電機の店舗ネットワークを生かし、小型EVを販売
- FOMMは、4人乗りのコンパクトなEVを開発する企業
- 水害など緊急時には車体が水に浮き、水上移動するクルマを設計
- タイなどで量産計画を進めている
- ヤマダ電機は、店舗でのバッテリー充電、カーシェアリングなども検討
- スマートハウス事業とEVの融合し、環境負荷を低減する住まいづくりを目指す
2017年9月27日の日経電子版には、ダイソンが電気自動車に参入の記事があります。
- ダイソンは、2020年までに電気自動車(EV)市場に参入すると表明
- 蓄電池やモーターの技術を生かし、すべて独自での開発
- バッテリーと車体の設計・開発にそれぞれ10億ポンド(約1500億円)を投じる
- 400人余りのエンジニアが極秘に開発に携わってきた
- 初代モデルの2020年までの投入を目標に、開発チームの増強を急ぐ
- 他社の既存EVとは「根本的に違ったものになる」
- 英国のほか世界各地での販売をめざす
コメント
英・仏政府が2040年からガソリン車、ディーゼル車の販売を禁止する方針を打ち出したため、自動車業界のEVシフトが加速しています。
燃料電池(水素)も環境対応車ですが、テスラを含め、最近はEV車の話題が多いようです。
エンジンが、電池とモーターに替わり、事業構造が変ってきているので、いろいろな企業が名乗りを上げています。
中国のBYDなども、もともと電池の会社ですが、今は、電機自動車で有名です。
ざっと見ると、ソニー、ダイソン、BYD、ベンチャー(テスラ、FOMM)ですね。ソニーは、まだ、技術提案の感じがあり、事業として本気とはいえませんが、ダイソンは1500億円投入するのですから、本気のようです。
松下幸之助がなぜ腕時計を作らないのかと聞かれたとき、時計は時計屋さんに任せるべきという発言をしたというのを聞いたことがあります。
SEIKOなりCITIZENなり、時計のブランド力は相当に高く、たとえ認知度やイメージ調査で上位にあっても、家電のブランドで出した時計では市場で受け入れられないという話と理解しています。
しかし、BYDやテスラは、しっかりと電気自動車でブランド力を発揮できています。ダイソンも大丈夫だと思います。自動車の既存の大手に比べて、むしろ、こちらの方が、電気自動車のブランド力としては、高いぐらいかもしれません。
特に、ダイソンやヤマダ電機が、家電のルートで電機自動車を販売するとすると、家電のような自由競争や価格破壊が起こりますので、完全なゲームチェンジになるかもしれません。