Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

2017年 赤ちゃん命名・お名前ランキング

「結衣」が7年ぶりの首位に返り咲き

2017年11月15日に、赤ちゃん本舗のWebサイトで、2017年の「赤ちゃんの命名・お名前ランキング」が発表されています。

www.akachan.jp

発表は、2種類あり、名前のランキングと使われている漢字のランキングです。TOP20のランキングは、同社のWebサイトでご確認ください。

  • 調査対象件数は全国108店舗から集まった約8万3千件(日本最大級)
  • 調査対象は、赤ちゃん本舗の会員情報のうち、2017年1月1日~10月20日に同社に登録したお子さんの名前
  • 調査件数82,917件(男の子42,416件、女の子40,501件)

ランキング男の子は「蓮」が首位、女の子は「結衣」が首位

  • 男の子は昨年に続き「蓮」が首位
  • 「悠真(ゆうま)」が2位、「湊」は6位から3位
  • 女の子は「結衣」が首位
  • 「陽葵(ひまり)」10位→2位、「凜」11位→3位

「そうた」、「蒼」が人気

  • 男の子は、20「そうた」が人気上昇。「奏太」が24位→9位、「奏汰」が71位→21位、「颯太」が54位→24位
  • 字は違いますが俳優の福士蒼汰さん、棋士藤井聡太さんの影響か
  • 「蒼」 が44位→13位。福士蒼汰さんの影響か
  • 女の子は、「結衣」が2015年5位、2016年4位と毎年順位を上げて首位に(2017年上半期時点は3位)
  • 大ヒットしたドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に続き、2017年7月からのドラマ「コード・ブルー」に出演した新垣結衣さんの影響か
  • 前回の「コード・ブルー」放映年(2010年)の首位も「結衣」で、7年ぶりに返り咲き

漢字は自然にまつわるものが人気

  • 男の子は「太」「大」「悠」の漢字で、おおらかなイメージの名前が多い。音や色などの芸術をイメージさせる「奏」や「蒼」が上昇
  • 女の子は「菜」「花」「莉」「咲」「芽」など草花にまつわる漢字が多い。「結」「彩」「月」が上昇
  • 男女共通の人気の漢字は、「希」「優」。優しさやおもいやりを大事にしてほしい、希望をもって生きてほしいとの願いからか

コメント

この調査ですが、まず、思ったのは調査のサンプル数が非常に多いことです。これだけできるのは、赤ちゃん本舗だからだと思います。これ以上の調査は、戸籍のデータベースぐらいでしょうか。

 

ちなみに、1月から10月末までが調査対象のようです。2016年の調査でも、11月、12月は抜けているのです。あまり大きな差はないとは思いますが、11月、12月生まれの子供の名前は、どう考えたらよいのかと思ってしまいます。

 

男女別で、約4万づつの調査サンプルがあって、250名ぐらいでTOPです。また、TOP20の合計で3000名ぐらいです。名前のバリエーションは相当多そうだと思いました。

 

また、発表にありますが、人気の俳優さんの名前は、大いに赤ちゃんの名前に影響があるようです。

 

TOP20を見ていて思ったのは、男女とも、3音の名前が圧倒的に多く、2音が少しというところです。4音の名前はありません。昔は、男性は4音の名前が多かったように思います。3音ぐらいの短い音数の方が、言いやすいと言うことでしょうか。

また、男女とも、漢字一文字の名前も多いようです。昔は、漢字2文字の名前が多かったと思います。

 

その子供は名前と一緒に育ちますので、その子供の生き方に大いに影響します。

企業では、新製品ができ、ネーミングをするとき、自分の子供に名前を付けるときのように新製品にネーミングするようにしようと言われています。

子供の名前と商品を同列に扱うわけではないですが、その将来を大切に思っているわけで、言わんとすることは、同じだと思います。

 

男の子の名前に、濁音が無いようです。明るく、スマートな印象はありますが、濁音の持つ力強さが無いようです。名は体を表すといいますので、徐々に、影響は出てくると思います。

 

 名は体を表すです。

 

一方、漢字は、ランキングを見るかぎり、昔から名前でよく見る漢字が多いようです。

 

新しさが出ていると感じるのは、漢字の組合せで新しさが出ているということでしょうか。

 

本論とは、全く関係ないのですが、この記事を書いていて思ったのは、社名とブランドの不一致です。

社名が、「株式会社 赤ちゃん本舗」で、ブランドが「赤い図形(ah)+アカチャンホンポ」です。

どっちが正解かだったか考えさせてしまう、社名とブランドではないかと思いました。消費者に身近なのはブランドロゴの方ですので、社名の表記もブランドロゴに合わせて、「株式会社 アカチャンホンポ」とすべき時期に来ているのではないでしょうか。