2017年12月1日の朝日新聞に、2017年のSMBCコンサルティングのヒット商品番付の記事が出ていました。
東の横綱が「インスタ映え」で、西の横綱がトランプ大統領らの「ツイッター政治」となっています。
今年の特徴は、人々の生活スタイルを大きく変える可能性を秘めたものが多かったとしています。
大関は、「ニンテンドースイッチ」と「iPhone X」
ということです。
⚫2017年のヒット商品番付
(関脇)藤井聡太四段・加藤一二三九段、10代のスポーツ選手(張本智和選手ら)
(小結)自動運転技術、AIスピーカー
(前頭1)料理キット、電子たばこ
(前頭2)GINZA SIX、シャンシャン(香香)
(前頭3)豪華寝台列車、インバウンド:「コト」消費
(前頭4)カプセル玩具、ハンドスピナー
(前頭5)うんこ漢字ドリル、青色食品
コメント
ヒット商品番付というと、日経のヒット商品番付が有名ですが、SMBCコンサルティングも出していたのですね。ちなみに、日経は、2017年12月6日に出るようです。
日経が1971年から、SMBCは1980年代から出しているようです。
詳細な説明は、SMBCコンサルティングのWebサイトにあります。
知らなかったものは、料理キット、ハンドスピナー、青色食品です。特に青色食品は、SMBCコンサルティングによると、ヴィレッジバンガードの「青い紅茶」、スペインの青いワインなど、フォトジェニックなところが受けているということです。
番付とは別に、殊勲賞、敢闘賞、技能賞もあり、今年は、殊勲賞は「シャンシャン」、敢闘賞は「うんこ漢字ドリル」、技能賞は「カプセル玩具」となっています。
SMBCの番付は、個々の商品に留まらず、一定のカテゴリーの商品群や人物・社会現象等を含んでおり、番付の順位は、出荷台数、売上高等の実績だけでなく、マーケットに与えた意義やインパクト、今後の成長性等を総合的に判断し決定したものとしています。
こちらの番付は、分かりやすくするために、社会現象は社会現象、ガジェットはガジェット、人物は人物、商品は商品と東西で対比させているようです。
「インスタ映え」ですが、新語・流行語大賞でも大賞でした。SMBCによると、総務省調査で20.5%がインスタグラムを使っており、インスタ利用者は、写真のために旅行に出かけ、飲食店に出向き、イベントに参加するということで、消費の活性化に相当寄与しているようです。
SMBCのサイトには、1990年からの毎年の番付が発表されます。社会の変化が実感できそうです。
日本は、従来の輸出大国から観光立国へ大きくシフトしそうな感じです。現在の円安は双方にとってプラスに働きますし、また、出国税(観光促進税)もあります。若い人の発音や英語力はたいしたものですし、新橋などJRの駅員も英語で案内しています。
飲食を含めた観光関係は、これからの日本の基幹産業になるように思いますので、番付もこちらの方にフォーカスを当ててみてはどうかと思いました。