Walmart Inc.に
2017年12月8日の朝日新聞に、ウォルマートの社名変更の記事がありました。
- ウォルマート・ストアーズは、来年2月から社名を「ウォルマート」に改めると発表
- 店舗を意味するストアーズを社名から外すことで、オンライン販売へのシフトをさらに進める
- ウォルマートも、ネット通販会社を買収するなどネット重視に
- 社名変更は1970年以来、ほぼ半世紀ぶり
- アップルは2007年、iPhone(アイフォーン)の発表を機に、「アップルコンピュータ」から「コンピュータ」を外した
- グーグルも2015年、ネット検索中心から自動運転などにビジネスを広げるタイミングで、持株会社「アルファベット」をつくった
●2017年12月7日のブルームバーグにも、記事がありました。追加情報としては、次のようなところです。
- 来年2月1日は新会計年度のスタート
- Wal-Mart Stores Inc.からWalmart Inc.に変更
- Walmartという名で顧客に親しまれている
- 2日以内の配送無料化や、ネット事業運営のためのアイビーリーグ出身者採用
- アマゾン・ドット・コムに対抗する電子商取引企業への脱皮を目指し、次々と策を講じてきた
- ウォルマートはグーグルとも提携
- スマートスピーカー「グーグルホーム」を通じて音声で商品を注文できるサービスを開始
- ウォルマートの米オンライン販売の伸び率は過去3四半期にわたり50%超
とあります。
●2017年12月7日の日経電子版には、次の追加情報がありました。
- 実店舗をイメージする「ストアーズ」を社名から外し、ネット通販部門のさらなる拡大を印象づける狙い
- 社名変更で弾みをつけ、ネット通販最大手、アマゾン・ドット・コムの背中を追う
- ウォルマートは2018年度にはネット売上高を前年度比4割増やす計画
- 米の主要企業の社名変更では、テスラモーターズが今年2月に社名からモーターズを外し、「テスラ」にした
- 電気自動車(EV)だけでなく、蓄電池外販や太陽光発電など事業を拡大しており、社名に反映させた
コメント
そもそも、ブランドロゴは「Walmart」ですし、皆ウォルマートと言っています。また、社名をブランドネームに合わせるのは、過去から沢山事例があるので、特にどうということもないニュースですが、アマゾン・エフェクトに負けていない企業として、ウォルマートには注目が集まります。
3つの記事を読み比べると、説明に出てくる事例が少し違います。
社名変更の事例として、朝日新聞がAppleとGoogleを引き、日経がテスラを引いています。3社とも、会社が大きく変わるタイミングということで、適切な事例だと思いますが、テスラが一番近いでしょうか。
私は、STARBUCKSのブランドロゴからCOFFEEの文字がなくなったこと(2011年)を思い出したのですが、そえはブランドロゴの話で、社名として、今でも、Starbucks Coffee International, Inc.とかスターバックスコーヒージャパンとかがあるようです。
Walmart自身の広報ニュースリリースはこちらです。
Legal Nameの変更という言葉と、店舗やネットを含めて顧客はOne Walmartを体験するという言葉が出ています。
1969年10月31日に法人化したときはWal-Mart, Inc.で、1970年1月9日に Wal-Mart Stores, Inc.になったとあります。また、現在のWalmartのブランドロゴは、2008年6月から使用とあります。
表記方法は多少違いますが、創業当時の元の社名に戻るとも言えます。