楽天ブランドをライセンス
2017年11月30日の朝日新聞に、民泊に楽天ブランドを活用するという話が出ていました。
- 楽天名を冠した民泊用ブランドを新設
- ブランド名は「Rakuten STAY」
- フランチャイズ契約を始める
- 清掃やチェックイン手続きなどを楽天が代行
- 売上高の数%分をブランド使用料、利益の数%分を代行手数料として楽天に支払う
- 部屋の所有者が自費で、楽天が監修した内装に改装
- ホテルチェーンのように一定の品質として、民泊に抵抗のある客層も取り込む
- 歯ブラシやタオルなどの備品はロゴの入ったものを楽天が用意
- 住宅宿泊事業法(民泊新法)が来年6月から施行
- 不動産情報サイト運営のライフルと共同で民泊のサービス
- 約800万件の不動産オーナーに、民泊転用とフランチャイズ契約を勧める
コメント
確かに通常の民泊と比べて、チェックインや清掃を、信頼のある企業がやっていると思うと安心して泊まれそうです。
楽天には、楽天トラベルという宿泊先の紹介サービスがありますので、集客も十分できそうです。
ライフル(LIFULL)は、岡田結実さんとホームズくんがCMに出ているHOME'Sを運営している会社のようです。こちらは、不動産オーナーと結びついているようです。
民泊を利用したい顧客には楽天、遊休マンションやアパートを民泊に活用したい不動産オーナーにはライフルと、それぞれルートがありますので、この両者の合弁会社には、意味があります。
ライフルの社長の井上高志さんという方は、リクルートコスモス→リクルート出身者のようです。リクルートの起業家輩出力は凄いですね。
さて、楽天ブランドのフランチャイズ(ライセンス)となりますので、品質管理には注意が必要です。ホテル業界は、昔から、外資系のホテルも、プリンスホテルのような日本のホテルも、フランチャイズが相当普及している業界ではあります。しかし、民泊の場合は、対象物件が様々ですし、大きな看板をつけるわけにはいかないと思います。今回、新聞に紹介されていたのは、部屋のイメージ、歯ブラシやタオルといったものです。
ネット等での集客と、部屋に入った後の満足度には、楽天ブランドが効くと思いますが、民泊なので大きな看板はなくブランド露出は最大化されないのではないかと思います。駐車場の三井のリパークのP図形のような、小さな看板でもつけるのでしょうか?
民泊は、まだ、使ったことがないのですが、部屋の鍵をどうやって受け取るのでしょうか?別のサイトには、直接オーナーが渡す、郵便受けに入れる、暗証番号の鍵など、方法は色々あるようです。現在は、郵便受けが一般的とありました。
2017年11月30日の日経にも、楽天の民泊の話が出ています。
現在、民泊の特区があるのは、大田区など一部で、来年6月から全国に広がります。現在、エアビーアンドビーに登録されている多くは、旅館業法の簡易宿泊所の許可もなく、非合法で物件のようで、黙認されてはいる程度で、日本企業は参入をはばかっていたようです。
6月からは、合法化されますのでこの時期の参入がラストチャンスというところでしょうか。
楽天は、海外の集客のために、中国大手の途家(トゥージア)、米エクスペディアの子会社(ホームアウェイ)と連携して、訪日客を誘致するようです。
また2017年12月12日の日経によると、民泊事業で、旅行予約サイトのブッキング・ドットコムと業務提携するようです。