パナソニックホームズに社名変更
2017年12月28日の日経に、パナホームが、パナソニックホームズに社名変更するというニュースがありました。www.nikkei.com
- パナホームは2018年4月に社名とブランドを「パナソニックホームズ」に変更
- パナソニックは住宅分野を成長の柱に掲げている
- パナホームが手がける住宅販売は中核
- 国内の住宅着工件数が減少傾向
- 知名度の高いパナソニックブランドを使い東南アジアなど海外市場の開拓も進める
- 同社は10月、パナソニックの完全子会社化
- それにより上場企業間の取引で利益相反がなくなり、連携を増やせる
- パナソニックは「パナソニックホームズアンドリビング」という事業ブランドで、キッチンなどの住宅設備や照明、介護用品を展開
- こうした商品群と、パナホームが手がける住宅を連想させやすくする狙い
- 中堅建設会社の松村組(東京・千代田)の買収も決めている
コメント
この日経の記事では、社名とブランドを「パナソニックホームズ」に変更するとありました。ちなみに、2017年12月29日付の朝日新聞では、社名が「パナソニックホームズ」になることだけが記載されています。
パナソニックはどう発表しているのかと思い、ニュースリリースを見てみました。
ニュースリリースには、4月から、社名を「パナソニック ホームズ株式会社」、ブランドを「Panasonic」に変更するとありました。
日経にはブランドを「パナソニックホームズ」に変更するとありましたが、「Panasonic」に変更が正しいようです。
一般には、パナホームとパナソニックが同じグループ企業ということを理解していない方も多いと思います。
もともと、パナホーム株式会社は、ナショナル住宅産業株式会社という社名で、パナホームを当初はネーミングとして、その後はブランドとして使用していました。
当初のブランドはナショナルです。そして、パナホームがブランド化した後に、社名をナショナル住宅産業から、パナホーム株式会社に変更しました。ブランドに社名を合わせるコーポレートブランド重視の考え方に合わせた対応と思います。
考え方としては、最近は、あまりコーポレートブランド重視ばかりではありませんので、社名をパナソニック ホームズに変更しても、ブランドはPanaHomeのままとする方法もあります。
また、もともとは、ナショナル住宅産業が社名でナショナルがブランドです。パナホームはネーミングでした。
この状態に戻すなら、社名はパナソニック ホームズで、ブランドはPanasonicで、ネーミングとしてPanaHomeを活用する方法もあります。日本のPanaHomeの認知の高さからすると、この方法でも良いように思います。
あるいは、ネーミングのPanaHomeもやめてしまい、社名はパナソニック ホームズ、ブランドはPanasonic、ネーミングはPanaHome以外の別の名称という方法もあります。
ニュースリリースからすると、最後のもの、すなわちPanaHomeは完全にやめることになると読んだのですが、そうすると、相当大きな変更ですし、Panasonicブランド全体のイメージにも影響します。
住宅ですので、通常の工業製品と異なり、製品やパッケージにブランドが、バッジになったり、印刷されているわけではないので、変更の工数はそれほどかからないようにも思いますが、いずれにしてもブランド変更は大変な作業です。
PanaHomeからPanasonicにブランド変更して、売りが上がるか下がるかも気になりますが、一般には、直ぐには変化しないと思います。当面は、その企業の体力に見合った数字だと思います。
重要なのは、ブランド変更後に、どんなブランド戦略に基づいて、商品・サービスが出てくるか、また、ブランド訴求をするかです。どんなものが出てくるか、楽しみにしています。