Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

特許事務所に転職して一年経ちました(その3)

一年の総括

 

さて、この1年ですが、どう総括しようかなと思いました。

商標業務のブランクが15年程度あります。企業の知財本部の3年と企業のブランドマネジメントの12年の合計15年です。それまでは、弁理士試験に若くして合格し、所属企業も日本の代表的企業でしたので、知財協会や弁理士会の商標委員会に入っても、企業のネームバリューのおかげもあり、どこに行っても厚遇していただきました。同じ年格好の皆さんに、遅れているという感覚は特に無かったのですが、15年ぶりに商標の世界に戻ると、やはり浦島太郎状態のところもあり、例えば大学の同じゼミの商標弁理士さんが、遥か先を行っているなと思うこともありました。

 

15年間、他人とは違うブランドマネジメントの道を歩いてきたので、視野が広がっていますし、特許事務所や特許庁の方、企業の知財部門の方では経験できないことを経験したりもしています。気後れする必要はないのですが、キャチアップのための勉強が必要で、弁理士としては年相応の活躍ではないことは否めません。

 

転職をするときにお世話になった弁理士の先生に、ブランク期間の法律改正などを中心に理解すれば良いですよとは言われていました。個人的には、3年ぐらいで同世代の頑張っておられる先生に、何とか追いつくことを目標と決めました。

 

ラフな計画としては、1年目は仕事で必要な英語力の強化。2年目は実務的なところや法律面。3年目は論文執筆を含めた対外活動をする。大ざっぱにいうとこんなイメージです。

ただ、一年目から、商標協会の国際活動委員会に入れていただいたりして、ちょっと前倒しがある分、英語力が伸びなかったと反省しています。国際活動委員会では、今は、Bulettinを作る仕事をしています。委員会の各先生には、感謝しています。

 

転職時に、お世話になった別の先生の発明協会で行われた外国商標の講義にも出ました。

 

この一年、以前の会社の知財部門の方や、知財協会や弁理士会の商標委員会、出身大学の関西大学知財関係者、今の事務所の皆さんには大変お世話になりました。

特に、飲み会や昼ご飯に誘ってくれた、以前の会社の後輩諸氏には感謝しています。

 

また、ブライツコンサルティングには、人前で話をする機会を与えていただききましたし、NGBさんとも有意義な情報交換できました。

年次は違うのですが、知財協会の商標委員会のOB会に呼んでいただいたり、商標協会の所属以外の実務検討部会の飲み会に参加したり、出身大学の商標担当者の集いがあったり、色んなところに顔をだし、耳学問をした感じです。

AIを使った商標実務をしているCOTOBOXさんにも、夜に事務所に押し掛けてお話しをうかがったのですが、まだ、考えをまとめ切れずにいます。

 

事務所には、海外の弁護士、弁理士が来ることも多く、月一程度は来てくれた感じです。中国、南アフリカ、イギリス、ドイツ、ニュージーランドの先生方とお会いしました。研修でも、海外弁護士の話を中心に参加しています。研修は、このブログでも時々、触れています。

残念ながら、まだ、TOEICの点数は伸びていないのですが、英語学校や英会話サークルにもお世話になりました。

 

最後に、ヨットにのせてくれ、美味しい鴨料理ご一緒した、横浜のベイサイドナリーナの皆さんや、知財本部の三丁目の皆さんにも感謝です。

 

忘れてはならないのが、クライアントや海外の事務所の皆さんです。電機や通信などは土地勘があるのですが、化学、鉄など、今まで知らなかった単語ばかりです。未知の仕事を頂けるクライアントさんは有り難いと思いました。

海外の特許事務所の先生は、皆さん優秀です。まだ、あまりお会いできていないのですが、お会いできるときを楽しみにしています。

 

その他、今の事務所のメンバーを含め、ここには書いていない方を含め、この1年、色々な方と出会い、よくしていただきました。まあ、1年を総括すると、転職して良かったということでしょうか。