カラーも統一
2018年3月23日の日経電子版に、三井住友フィナンシャルグループが、グループの称呼をSMBCグループにするという記事がありました。
- 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は、グループの呼称を4月から「SMBCグループ」にすると発表
- 「SMBC」の浸透をはかり、ブランド力向上をめざす
- 株式会社三井住友フィナンシャルグループの会社名は変わらない
- 呼称の変更に伴う諸費用は3億円程度
とあります。
株式会社三井住友フィナンシャルグループは、次のニュースリリースを出しています。
リリースによると、
- グループのブランド価値向上のため、グループのマスターブランドを「SMBC」にする
- グループ称呼は、従来のSMFGではなく、SMBCグループとする
- 三井住友フィナンシャルグループは、引き続き持株会社の名称として使用する
- グループロゴを制定する
- トラッドグリーンの背景に、フレッシュグリーンのライジングマークと白抜きの「SMBC」
- グループ各社の社名ロゴを変更し、グループとしての一体感を強化
- グループ各社の社名ロゴを、「グループロゴ+会社名」に統一
- 2018年4月から順次変更
- グループ各社とブランドの浸透、ブランド価値の向上に努める
というような内容です。
次ページには、
従来、オレンジだった三井住友カード、赤だったSMBC日興証券、別ロゴだったセディナ(旧OMCカード)も、この緑のロゴに統一されています。
コメント
非常にすっきりしたと思います。三井住友カードやSMBC日興証券は、TVCMなどもあり、また、看板も見かけます。
郵便局は、同じ局内(敷地内)に赤があり、緑があり、オレンジがあり、どうなっているんだという状態です。
これに比べると、三井住友銀行と、SMBC日興証券では、店舗も別ですし、混ざりはなかったのですが、赤やオレンジのロゴを使うということは、折角の図形部分のブランド価値を自ら希釈化しているものでブランド戦略としては、問題があるなと思っていました。
図形部分は共通ですが、カラーが違っているので、相当、経営の独自性を認めているんだろうなと思っていました。
カラーや図形の統一と並んで、グループ名称を、日本語名称は変えていませんが、英語名称をSMFGからSMBCにしたのも、良いと思います。
SMBCは、一番、身近な銀行名の略称として、一般消費者に認知があります。これをあえてSMFGにする必要はありません。
プロミスは、以前はこの図形を使っていましたが、どうもこの図形を使わせない方針ではないかと思います。戦略的で良い判断だと思います。
2018年4月からは、三菱東京UFJ銀行も、三菱UFJ銀行になります。同じ時期ですし、グループの一体感の強化という意味では同じ方向のようですが、三菱UFJフィナンシャル・グループは、グループロゴのMUFGロゴを中心にして、一方の三井住友フィナンシャルグループは、銀行ロゴのSMBCロゴを中心にするというのは、面白い対比です。将来、どうなっていくかが楽しみです。
ちなみに、知り合いのグランドデザインの西さんが、昔SMBCのロゴを作るときに関与されていたと聞いたことがあります。