2018年7月1日からAGCへ
最近、何かで、旭硝子株式会社が、AGC株式会社になるというのを見たので、少し調べてみました。
2018年7月1日から社名変更するようです。
同社の2007年と2017年、2018年のリリースを見ていると、
- 2002年:グループ・ビジョン”LooK Beyond”を制定
- 2007年:創業100周年を機に、グループ・ブランドをAGCに統一し、新しいブランド・ロゴを採用
- 海外等のグループ各社が社名変更
- 別ブランドを使っていた買収事業の社名を統一
- ロゴは、Gのセンター位置に朱色を配して、炎のようなエネルギーの象徴やアクティブさをデザイン
- 2017年:創業110周年を機に、本体の旭硝子株式会社の商号をAGC株式会社に変更することを決定
- AGC株式会社(AGC Inc.)
- 2018年6月:”Your Dreams, Our Challenge”をブランドステートメントとして選定
- ブランドステートメントはAGCグループ内で公募。創業当初から受け継がれてきた企業姿勢を端的に表す言葉を選定
とありました。
2002年に、グループ・ビジョンを選定して、5年後の2007年にグループ・ブランドを制定、10年後の2017年に商号変更を公表し、2018年に商号変更していますが、ちょうど、100周年や110周年という周年行事に合わせており、非常に計画的に進めている感じがします。
新しいブランドステートメント、の解説(ブランドストーリー)にも、
易きになじまず難きにつく
人を信ずる心が人を動かす
世界に冠たる自社技術の確立を
開発成功の鍵は使命感にあり
という創業の精神が書かれています。
2007年のグループ・ビジョンの制定のときから、この精神は、「私たちのスピリット」として記載があります。
AGCグループビジョンは、ミッション、ビジョン、バリュー系の整理ですが、一番、面白いのは、「易きになじまず難きにつく」という言葉です。
これは、なかなか普通では言えない言葉です。非常に強い考え方ですし、この会社の個性を示すものだと思います。
1907年に旭硝子を創設した岩崎俊彌が唱えた創業の精神とありますので、揺るがないものなのだと思います。
時代は変わっても、この考え方は受け継がれるのだろうなと思いました。
テクニカルには、日本の商号でローマ字でAGC株式会社としている点です。
エイジーシー株式会社ではありません。両社を比較すると、確かに、カタカナは読みにくいですね。これからは、JTBやJRのような会社も2文字や3文字のローマ字からなる社名は、どんどん、ローマ字で表記するようになるのだと思いました。
”Look Beyond”と”Your Dreams, Our Challenge”は、グループ・ビジョンとブランドステートメントと、位置づけは違いますが、考え方としては似ているので、2つ必要なのかなあという感じはしました。
グループ・ビジョンの方は、使い方も、企業の考えです、ということが明確な使用方法なので、商標権の手当は不要と思います。
これに比べて、AGCブランドの下にセットで使用するブランドステートメントは、露出も数倍以上に強化され、広告宣伝物で使われるはずですので、商標権の手当が必要です。
個人的な意見ですが、Look Byondの方が、強く、短く、覚えやすい言葉ですし、創業理念を端的に示しているように思いますので、どちらが良いかというと、Look Byondが好きです。
Your Dreams, Our Challengeは、いっている内容は良いのですが、言葉が一般的なので、強くはないというところでしょうか。
Google検索で、Look Byondを検索すると、ヒット数が、約 777,000,000 件
最近、関谷英里子さんの「同時通訳者の頭の中」という文庫本を読み、その英語のフレーズが使われているかどうか、Googleの検索をしてみて、ヒット件数が数千万件以上であれは、とりあえず一般的に流布している言葉というくだりがあり、使っています。
7億超、3億超なので、十分ですね。
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