公文書の和暦は慣例
2018年8月3日の日経に、運転免許証の有効期限が、元号から西暦に変更するという方針が決まったという記事がありました。
- 有効期限は、西暦になる。警察庁が方針決定
- 免許を保有する外国人が増加していることへの対応
- 2017年末で、約86万8000人(特別永住者を含む)
- 5年間で、13万人増加
- 元号表記について、分かりにくいという声
- 2019年5月1日に予定されている改元が理由ではない
- 生年月日と交付日は、元号が残る
- 政府は、公的な証明書などでは元号使用を続ける方針
- ただし、マイナンバーカードでは、有効期限は西暦
同じ紙面に、公文書では、西暦併記の動きがあると紹介があました。
とあります。
コメント
免許証ですが、西暦にするなら、生年月日や交付日も西暦にすればよいのに思いました。
外国人から分かりにくいという声があるということですが、生年月日の元号での表示も、外国人にとっては、分かりにくいという点では、有効期限と同じはずです。
デザイン的には、入ります。
- 平成00年00月00日
が書けるわけですので、
- 2000年00月00日
は書けます。
交付日は、西暦にしても良かったのだと思いますが、交付日は、生年月日と並びに記載があり、生年月日は、まだまだ、元号でいうことが多いので、交付日はそれに合わせたのだと思います。
確かに、以前は、生年月日は、昭和でいうことが多かったのですが、平成になってからは、計算をするのに便利なので、生年月日も西暦で考えることが多くなっています。
西暦で考えると、足したり、引いたりする必要がないので、計算が簡単です。
私は発行していませんが、マイナンバーカードのデザインも、生年月日は元号で表示で、有効期限は西暦というハイブリッドのようです。
外国人は、運転免許証などに、自分の生年月日が元号で記載してあるのを見て、どんな感覚をもつのかな?と想像しました。
異国の文化にふれて、面白いようでもありますし、面倒なようでもあります。
仕事で、西暦を使うように会社から指示が出たのが、会社に入ってすぐの、1990年代の初めだったと思います。当時、B5からA4にサイズに、事実上の標準が変わったときと、同時期でした。グローバル化の流れや、ファイリングのサイズの変更など、社会的に、大きなインパクトがあったように思います。
そして、ここしばらくは、仕事では、西暦しか見たことがありませんでした。
ただ、昨年、特許の世界に戻ってみると、まだ、お客さんに出す書類が元号です。たぶん、これは、特許庁への提出書類が元号だからだと思います。
ある意味、カルチャーショックでした。タイムスリップしたか感じですが、お客さんも、仕事の書類で元号をあまり見たことがないでは、違和感を持っている可能性があります。
元号表記から、西暦表記という流れがあり、今は、その過渡期なのだと思いますが、数十年スパンで考えないといけない、長い年月を必要とする過渡期だと思いました。