Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

もちいどのセンター街

毎年どんどん良くなっている

帰省で奈良に帰りました。

今年の夏は、日程の都合で、8月11日が帰省のピークとなり、朝は6時11分、新横浜発の新幹線でしたが、通路まで人がいました。

 

近鉄奈良の東向通り商店街にある、奈良漬屋の山崎屋さんで、昼ごはんを食べ、デザートのかき氷を求めて、もちいどのセンター街に行きました(朝一に整理券をもらわないとダメなようです。別のお店でかき氷は食べました)。

www.mochiidono.com

 

18年ほど前まで、奈良にいたので、その当時は、駅近の、東向通り商店街は流行っていたのですが、もちいどのは、閑古鳥でした。

たまたま、散髪屋がもちいどのにあったので、月一程度、もちいどのに行ったのですが、空き店舗も多かったように記憶しています。

しかし、もちいどの、今はたいそう賑やかな商店街に変わってきています。

 

成功の原因は、奈良町の活性化と、夢CUBEというインキュベーション施設です。

奈良町は外部要因ですが、夢CUBEは商店街が仕掛けたことが、成功したようです。


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商売をしたい人に、小さなスペースを3年間の期間限定で貸しているのですが、それが大成功しているのです。

 

10店舗のうち、数店舗は非常に集客力のあるお店があり、3年後に商店街の空き店舗で商売をしています。

 

冒頭のかき氷やさんの「ほうせき箱」も、夢CUBUにいたときにも大人気だったのですが、今は出世して、商店街で大きな店舗を構えています。

 

他にも革製品のお店など、数店、このようなお店があり、それにつられて、このスキーム以外でも新たに参入する店も出てきているようです。

イオンモールやアウトレットのように、どこに行っても同じ店ということはなく、どのお店も、若い感性で、非常に個性的です。

 

自治体がやっているインキュベーションの取り組みは、よくあるのですがようですが、こんな成功事例は珍しいように思いました。

 

奈良町につながるという地の利のほかは、昔の名声(市役所の移転前は奈良で一番の繁華街だったそうです)があったこと、若い新商店を指導できる力のある商店が健在だったこと、などが原因ではないかと思います。

 

マーケティングの教科書に出すべき事例だと思いました。