日本の都市特性評価
2018年10月4日の日経(神奈川版)で、森記念財団都市戦略研究所の全国72都市(東京を除く)の総合評価が出ていることを知りました。
神奈川版では、経済、研究開発、文化交流、交通で、万遍なく高評価の横浜が、総合5位であるという結果をを紹介していました。
関連で、2018年10月3日の日経電子版で、全国の記事があります。
これによると、順位は、
1位 京都市
2位 福岡市
3位 大阪市
4位 名古屋市
5位 横浜市
6位 神戸市
7位 札幌市
8位 仙台市
9位 つくば市
10位 浜松市
といったものです。この調査の内容については、
- 東京を除く主要72都市を調査
- 各都市の強みと弱みを評価し、政策立案や企業活動などに役立ててもらう狙い
- 統計資料に基づく83指標の定量データと居住者へのアンケート
- 「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」という6分野のスコアを算出。合算して順位付け
- 同研究所は2010年から世界の主要都市を評価する「世界の都市総合力ランキング」を発表
- 今回は初めて国内の都市を対象に調査
という内容です。
コメント
森記念財団都市戦略研究所のWebサイトから、要約版が見ることができます。詳細版は、購入が必要なようです
海外の年のランキングは、10年間やっていて、今回は、はじめて国内のランキングをやって見たということのようです。
経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」という6つの分野のスコアの合計とあります。
京都が総合1位ですが、京都は、文化・交流が1位、研究・開発が2位と高く、環境が52位、生活・居住が33位です。必ずしも、全てが高得点ではないのですが、総合点としては、高くなっているようです。
福岡は、万遍なく良いのですが、環境、生活・住居は、京都と同じ程度です。
大阪は、環境、生活・住居が悪く出ているので、交通・アクセス1位、経済・ビジネス1位、文化・交流2位というのに、総合3位となっています。
総じて、大都市は、環境、生活・居住に課題があるようです。
逆に、環境が良いのは、浜松、松本、松江、呉、佐世保。
生活・住居が良いのは、福井、松本、長野、高崎、富山、とあります。
このランキングは、6つの分野の得点を単純合計しているようです。
単純な都市ランキングでは、ああそうですか、という程度のものですが、このランキングでは、6つの分野が、26個の指標のグループに分かれており、更に、具体的な83の指標になっていますので、どこが具体的に強いか、弱いかが良く分かります。
各都市が、今後の計画を立てる際に、参考になる指標と言えそうです。
一般人がどの都市に住みたいかを判断する上では、各都市のイメージのようなもので判断してしまいますし、仕事の都合等で居住先が決まってしまいます。
しかし、都市のことを考える役所の人や、商工会などの団体、地域密着型の企業、教育機関などにとっては、良いデータになるように思いました。総務省がやっても良さそうなものです。
日本の都市を対象とした詳しい調査は珍しいらしいようです。
是非、続けて行ってもらえば、経年変化も追えますので、各都市にとって有益な情報になるのではないかと思いました。