Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ZOZOに社名変更

10月1日 スタートトゥディからZOZOに

すでに5月の段階で発表されていたことですが、ファッション通販サイトのZOZOTOWNを運営するスタートトゥディが、10月1日に、社名をZOZOに変更しました。同社のWebサイトに詳細があります。

corp.zozo.com

 

に社名変更することの他、

  • ZOZOの言葉に込めた意味(「ZOZO」は、新しい価値を生み出す、想像(Imagination)と創造(Creation)の行き交いを表現している)
  • ロゴ(図形部分)の意味(ロゴの〇△□は、色もかたちも異なるが、実は面積はすべて同じ。人はそれぞれ、色もかたちも、得意なことも苦手なことも違うけれど、嬉しかったり、怒ったり、哀しかったり、楽しかったりするのは皆同じ)
  • ロゴ(図形部分)とスローガン「みんな違うけど、みんな一緒(be unique, be equal.)」との関係(ロゴとスローガンは同じ方向性)
  • 「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」というZOZOグループの理念(これを「ZOZOSUIT」とPBブランドの「ZOZO」のサービスで、世界中で実現)
  • 「楽しく働く」ことを徹底するという前沢社長のメッセージ

が入っています。

 

社名変更や、ロゴの導入だけでも十分なのですが、スローガンや企業理念やサービスの内容まで入った、相当、情報量の多いリリースです。

 

コメント

すでに、5月の段階で、社名変更は発表されているので、ロゴやスローガンに込めた意味に重きがあるのだと思います。

 

〇△□のロゴは、何か懐かしい感じもするものです。ZOZOの言葉は独自性が高いので、図形部分は、あまり尖っていなくても良いのかもしれません。

 

人は、外見は違うが、皆同じというのは、平等思考というか、面白いと思いました。(個人的には仏教的なものを感じます。)

 

「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」というZOZOグループの理念も、スタートトゥディの時代からあったもののようです。

 

「みんな違うけど、みんな一緒(be unique, be equal.)」(スローガン)

「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」(グループの理念)

 

スローガンも理念も、異なる2つのものを対比させて考えさせるものですし、「みんな一緒」や「世界中に笑顔を」は、非常に高い目標であるように思います。

 

10月1日の企業広告は、社員一同から前澤社長へのメッセージになっており、これはこれで面白くできています。

www.danshihack.com

たぶん、社員が広告費を出したわけでもないでしょうし、前澤社長も事前に見てOKを出しているとは思いますが、視点を社員に移し、社員を主役に、グループ理念なりを達成していこうという決意が見て取れます。

伸び盛りの企業ですので、朝礼暮改も多々あるのだと思いますが、社長と社員の風通しの良さは感じました。

 

株価が少し下がったとか、オーダーメードのスーツの到着が遅れているとかの情報もサイトにありましたが、しばらくすると評価が出てくるだろうと思います。