二年に一度のランキング発表
2018年11月28日の日経に、第10回品質経営度調査の結果がありました。
日本科学技術連盟が、製品やサービスの質を維持・向上するための取り組みを評価しているものです。
ランキングは、
- コニカミノルタ:社内のデジタル改革、IoTを活用、人や場所に依存しない生産体制の確立
- ジーシー:グローバルでの中期的な経営計画を通じた品質活動
- キヤノン
- 竹中工務店:品質に関する方針策定と事業部門の計画で、補償工事額が減額
- ローム
- 熊谷組
- 積水ハウス
- アサヒホールディングス
- キリンホールディングス
- 味の素、NEC
とあります。
コメント
年末だからでしょうか、各種ランキングものが発表されています。
日本科学技術連盟は、品質管理のデミング賞の選考委員会を運営しているとあり、日本経済新聞社が、今回の調査を後援し、日経リサーチが調査・解析しているとあります。
このランキングは、隔年で実施しており、国内の製造業やサービス業の193社から調査の回答があり、評価をしたとあります。
日経リサーチのWebサイトによると、
第10回企業の品質経営度調査 総合ランキング | 日経リサーチ
品質経営度調査は、日本企業の競争力の源泉である「品質」の重要性に対する社会の関心を高め、より多くの企業に品質重視の経営を促す目的の調査とあります。
品質経営度調査の調査は、
「仕組み作り」と「実践活動」の2つの側面に分けられ、
「仕組み作り」が、
- 「経営者のコミットメント」
- 「品質経営の拡がり」
- 「品質経営への人づくり」
「実践活動」が、
- 「プロセスの確立・順守」
- 「顧客価値創造」
- 「部門間連携力」
に分類され、それぞれが品質経営度の指標となっているとあります。
日本科学技術連盟のWebサイトの告知のPDFを見ていると、
http://www.juse.or.jp/file/information/518.pdf
650社の広報や品質の担当にアンケートを送付したとあります。
調査の活用目的については、自社の品質経営水準を評価し、今後何が必要とされるの かを明確にする ことができ、自社の品質経営自己 評価としてご活用いただけますとあります。
よく「経営品質」という言葉を聞くのですが、今回のこれは、全く別物のようです。
経営品質とは、経営自体を革新するための取り組みです。
経営品質協議会 | 経営品質に関するセミナー、研修、セルフアセッサー認定資格は経営品質協議会
一方、こちらは品質重視の経営です。
品質経営と経営品質。言葉がひっくり返っているだけなのですが、全く違うことを指しているようです。
どちからが、別の言葉を使わないとややこしいなと感じました。こちらを「品質重視の経営度調査」ぐらいが分かりやすいのではないでしょうか。
また、今回のアンケート、回収率がそれほど高いものではないようです。アンケートを使った調査の限があるような気もしました。