東芝クライアントソリューション株式会社が社名変更
2018年12月3日の東芝クライアントソリューション㈱のニュースリリースに、同社の社名を「Dynabook株式会社」にするというものがありました。
- 2019年1月1日付け
- 新社名は「Dynabook株式会社」
- 今までの歩みと、今後切り開く未来を「Dynabook株式会社」の名に込め、新しくスタート
- 新ビジョンは「コンピューティングとサービスを通じて世界を変える」
- 新方針は、“ハードウェア(dynabook as a Computing)とサービス(dynabook as a Service)の融合”と、それを支えるテクノロジーの強化、事業のグローバル展開
- 新社名(和文)Dynabook 株式会社 (英文)Dynabook Inc.
- 出資比率は、シャープ株式会社 80.1%
- 株式会社東芝 19.9%
という内容です。
コメント
東芝のPC事業は、どうなるのかと思って見ています。
東芝がマイノリティ資本になっていますので、いつまでも、東芝の社名ではないというのは、理解できます。
方法としては、「シャープ東芝コンピュータ㈱」というような結合タイプのダブルブランドにする方法と、「シャープコンピュータ㈱」のようなシャープの子会社としての社名にする方法もあったのですが、選択されたのは、製品ブランドのDynabookを社名に入れる方法でした。
社名にDynabookが入ったことで、この会社の視点でみると、メインのブランドは、Dynabookになります。TOSHIBAのブランドや、東芝の営業ルートを借りるのは一時的な姿で、将来的にはDynabookブランド中心に変更していくのではないでしょうか?
以前、TOSHIBAブランドのDynabookも、SHARPブランドのDynabookもあっても良いのではと書いたのですが、実際は、Dyanabookがメインのブランドという意思がハッキリしたと思います。推測ですが、TOSHIBAもSHARPも消える?ように理解しました。どうでしょうか?
自分自身の立ち位置をしっかりしないと、話がややこしくなるだけですので、良い選択をされたように思います。
PCでは、ソニーのVAIOの例があり、VAIOは「VAIO株式会社」になっていますので、この例に近いなと思います。
VAIOは、ソニーのオンラインショップで販売したり、ソニーとは提携関係にはあるようです。
Dynabookも、もともとは製品ブランドですが、社名となったこともあり、この会社のコーポレートブランドとなるんだと思います。
ハイアールに買収された、元三洋電機の洗濯機・冷蔵庫事業の「AQUA」も同じ系統の整理です。
AQUAの場合、「アクア株式会社」とカタカナ社名ですが、VAIO㈱、Dynabook㈱は、日本の商号もアルファベット表記です。大した違いがあるわけではないですが、ブランドネームをアルファベットのまま、社名に入れるときは、VAIOなり、Dynabookを、ブランド化する意図を感じます。
ちなみに、AQUAのWebサイトを久しぶりに見ましたが、掃除機やオーブントースターなどもありました。なにか、アイリスオーヤマ化している感じです。
AQUAの独自開発か、ハイアールからのOEM調達品なのかは不明です。ハイアールがバックにあるので、ハイアールの製品を、AQUAのブランドで、AQUAのルートで販売することは事業戦略としては、十分あり得るなと思いました。
本題のDynabookのサイトを見ていると、数台、デスクトップも販売しているようです。業務用でデスクトップのニーズがあるんだと思いますが、DynabookのBookは、ノートブックPCのBookではなく、Dynabookという概念であり、デスクトップがNGということではないことでしょうか。