「マハルリカ」に?
2019年2月13日の日経夕刊で、フィリピンのドゥテルテ大統領が、演説で、現在の国名は植民地時代の名残りであり、いつか変えたらいいと述べたという記事がありました。
- 実現性は乏しい。国家として自立を促す一手段
- マルコス大統領が「マハルリカ共和国」に変更しようとしたのは正しかった
- フィリピンは、300年以上スペインに支配された。国名は国王フェリペ2世になるフェリペ皇太子にちなんで名づけられた
同日付のWebサイトの記事は、少し追加情報があります。
フィリピン大統領 「国名をいつか『マハルリカ』に」 (写真=ロイター) :日本経済新聞
-
マルコス大統領は1978年にマハルリカに変更するよう求めたが、立ち消えに
-
マハルリカはサンスクリット語から来た言葉で「気高く誕生した」という意味
-
国名を変更するには議会で法律を制定し、国民投票にかけるなどの手続きが必要
-
大統領の個人的なアイデアだ
コメント
今回の国名変更の話は、実現性は乏しく、政治的な主張の側面が強いようですが、マルコス大統領の時代に、ある程度検討されていたようですので、ひょっとするといつかはそうなるのかもしれません。
Wikipediaには、次のようにあります。
正式名称は、タガログ語ではRepublika ng Pilipinas(レプブリカ ナン ピリピーナス)、英語では、Republic of the Philippines(リパブリク オヴ ザ フィリピーンズ)。略称は、Pilipinas(フィリピン語)、the Philippines(英語)。スペイン語ではRepública de Filipinas (レプブリカ デ フィリピーナス)。略称は、Filipinas (スペイン語)。
日本語表記による正式名称の訳は、フィリピン共和国、通称はフィリピンである。かつてはフイリッピン、ヒリピンという表記もなされていた。漢字による表記は、比律賓、菲律賓で、比、菲と略される。
英語では、Philippinesと、最後にsが必要で、多くの島国からなるからだと説明を受けたことがあります。
「マハルリカ」自体は、良い易くて、覚えやすい言葉ですが、フィリピンは、相当親しんだ国名ですので、もしも、変更されたら、慣れるのに一苦労しそうな感じがします。
世界史の窓というWebサイトには、 他の候補があることも紹介されています。
マゼランを倒したマクタン島の首長ラプラプと、マニラ防衛戦の雄ソリマンの名を組んだ「ラポリマニア」、またはスペインからの独立運動に殉じたボニファシオとリサールの両英雄の名を合わせた「ボニサリア」に変えようとしているという。またタガログ語で「気高い、尊厳のある」と言う意味の「マハルリカ」も候補に挙がっている。
もうミャンマーをビルマということはないですが、これも結構、時間がかかりました。英語ではまだ、Burmaという表記をよく見るように思います。
最近の国名変更の例として、
があります。
マケドニアは、ギリシアともめていると聞いていましたが、スワジランドは知りませんでした。Landと英語が入った国名に、国民の不満があり、スワジ語で、「スワジ人の場所」という意味の言葉に変更したとあります。
日本の法令上も、変更されているようです。