Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

五輪関係の「文化プログラム」

5タイプのロゴの乱立

2019年3月3日の朝日新聞に、2020年の東京オリンピックパラリンピックに関連した文化プログラムについて、特に、ロゴにポイントを絞った話が載っていました。

  • 文化プログラムは、五輪憲章で義務付けられている
  • 大会組織委員会の他、政府、東京都がそれぞれ取り組む
  • 都の関係者からは、統一感がないとの声
  • 大会組織委員会は、2種類。主催・共催するものは、東京2020NIPPONフェスティバルのロゴ。また、文化オリンピアードのロゴ
  • 東京都は、TokyoTokyo FESIVALのロゴ
  • 政府は、2種類。beyond2020ロゴと、日本博のロゴ。日本博は、政府が力入れるもので、ロゴは、3月3日に発表

2019年3月3日のNHK News Webで、日本博のロゴが掲載されています。

東京五輪・パラ「日本博」の旗揚げ式 ロゴマーク発表 | NHKニュース

 

コメント

  1. 東京2020NIPPONフェスティバルのロゴは、東京五輪パラリンピックの大会エンブレムのタイルを利用し、そのタイルをカラフルにして、3つ巴を作り、中心に車軸のようなものがあります(大会エンブレムの制作者である野老朝雄(ところ あさお)さんによる開発)
  2. 文化オリンピアードのものは、紺色とオレンジのワンポイントのタイルを、クローズアップしたものです(※文化の他にも色々あり、全体で、「東京2020参加プログラムマーク」というようです)

    東京2020参画プログラムのマーク|東京2020参画プログラム

  3. TokyoTokyo FESTIVALのロゴは、文字そのままです
  4. beyond 2020のロゴは、bを象ったオレンジ図形の下に、beyond 2020とあります(単純なオレンジ色の図形で、強いロゴです)   
  5. 日本博のロゴは、日の丸に漢字で日本博とあり、金銀があしらわれています(こちらは、露出は限定されそうです)

 

実施主体が違ったり、目的が違ったりするのでしょうが、確かに一般人からすると、何が何だか分かり難いですし、色んな団体が、色々やっているなという程度の感覚しかありません。

 

まず、タイルのデザインを使っていないので、東京都と政府の2つは、オリンピックとは、別ものということは分かります。

 

2.の東京2020NIPPONフェスティバルのものは、3つ巴の図形要素がありますが、タイルを使っているので、大会エンブレムと同程度の扱いに見えます。

また、タイルにも、文字にも、カラーが多用されているので、大会エンブレム以上に目立つものです。

東京2020NIPPONフェスティバルのロゴは、大会の組織委員会のWebサイトにロゴが掲載されています。

東京2020 NIPPONフェスティバル|東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 

全体の盛り上げのためには、大会組織委員会のタイルのパターンの使用をメインにすべきなのかなと思いました。

東京都や政府のものは、出れば出るだけこんがらがります。特に、政府のbeyond 2020が、「2020」を使っているので、アンブッシュ的な感じもします。

 

東京都の方がロゴの乱立が問題だと言っておられるようですが、解決策としては、何かのイベントがあるときに、東京都や政府のプログラムであっても、重複して大会のロゴプログラムに申請して、東京2020参加プログラムマークや東京2020NIPPONフェスティバルのロゴをメインにして、東京都や政府のロゴの露出はサブにするということひ出来ないものかと思いました。

 

 

2020年までは、大会組織委員会のロゴの使用をメインにし、その後は、東京都や政府のロゴをメインにする作戦です。

 

東京都のプロクラムは、大型のものだともいますので、これは、東京2020NIPPONフェスティバルのロゴをメインにし、

小さなものは、東京2020参加プログラムをメインにして、beyond2020をサブにするというイメージです。

 

まだ間に合うのかなあという感じです。