米中で伸び鈍化。既存店のイノベーションへ
2019年2月28日の日経で、スターバックスが成長に向けもがいているという記事がありました。
スタバ成長神話に試練 新興勢台頭、米中で伸び鈍る (写真=AP) :日本経済新聞
- 米国と中国が伸び悩み
- 中国は「瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)」が猛追
- 現CEOは既存店の強化を軸にした守りの戦略。アプリで決済サービス、宅配サービス連携
- 高級な実験店「リザーブ ロースタリー」。高級焙煎機。ブランドを高める旗艦店。しかし、前CEOの積極出店を起動修正
- 現CEOは、高級店をイノベーションラボと位置づけ。ブランドのアンプ。インドネシアのバリの店舗にデザインを取り込んだ
という内容です。
コメント
目黒に高級な実験店ができたとは聞いていましたが、前CEOが1000店出店するとするなど積極姿勢だったのを、現CEOはイノベーションラボに位置づけて、出店を鈍化させているようです。
スターバックスは、CMなどの広告をしない会社ですが、手厚い接客へのこだわりとサードプレースとして場の提供で成長してきた会社です。
デジタルを使った会員サービスは、マクドナルドでもどこでもやっているので、何となく小手先の手法のように思えます。
コストがかかりすぎるのだと思いますが、前CEOの高級実験店の1000店という話の方が、筋は良かったのではないかと思います。
既存店のお客様へのサービスというなら、サードプレースとして活用する人のため、広くてゆったりした物件を確保して欲しいという点でしょうか。これもコストがかかりますが。
話は、全く異なるのですが、商標の略称の「スタバ」は商標登録されているのか、「マック」は商標登録されているのか、非常に気になりました。
企業は、「STATUCKS」「スターバックス」と認識してもらいたいのに、新聞は紙面の都合で「スタバ」と略称することが多くですし、一般人も省略を好みます。abbreviationやacronymでもない、日本特有の短縮文化があります。
J₋Plat Patで調べると、二段併記の「スタバ/STABA」で、30類(コーヒー)と43類(飲食物の提供)において、2003年に登録されていました。ちゃんとやっていますね。
反対に「マック」「MAC」の登録状況はイマイチです。関西の「マクド」もありません。あれだけ、「マック」対「マクド」と広告宣伝をしているのにと思います。権利はないですが、既に周知を超えて著名の領域です。特に、係争にならなければ、未登録でも、周知著名で保護されるという事例です。