WEST EXPRESS 銀河
2019年3月19日の産経フォトで、JR西日本の新長距離列車の列車名が「銀河」になったのを知りました。
新長距離列車は「銀河」 JR西、20年春に運行開始 - 読んで見フォト - 産経フォト
- 京阪神地区から山陽、山陰方面に向かうルート
- 2020年春の運行開始
- 列車の名称は「WEST EXPRESS 銀河」
- 2008年まで東京-大阪間を結んだ寝台急行「銀河」と同名
- 往年の「ブルートレイン」を連想するフォルム
- カラーはかつての銀河より深い青の「瑠璃紺色」
- 寝転がってくつろげる車両や、家族用キャビン席の車両など、1両ごとに異なるタイプの座席や空間を用意
とあります。
より詳しい写真は、JR西日本のWebサイトにありました。
新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名の決定:JR西日本
2019年3月 定例社長会見:最近の営業・輸送概況、地震対策の進捗とさらなる取り組み、新たな長距離列車の列車名・エクステリア・設備愛称名、当社初となる「企業内保育所」:JR西日本
コメント
一度だけ、帰省時に、寝台急行銀河に乗ったことがあります。2008年に無くなる直前だったと思います。東京大阪間の移動に非常に便利なのに、なぜ無くすのかなと思っていました。高速バスなどの代替手段があるためでしょうか。
今回の銀河、設備毎に愛称が決まっているようです。
- グリーン車指定席:ファーストシート
- 普通車指定席:クシェット(女性席)
- 普通車指定席(コンパートメント):ファミリーキャビン
- フリースぺース:明星(みょうじょう)
- フリースペース:遊星(ゆうせい)
- 普通車指定席(ノビノビ座席):クシェット
- グリーン個室:プレミアシート
- フリースケース:彗星(すいせい)
うろ覚えなのですが、1992年に、商標法の中に、サービスマークが入るときに、鉄道列車の名称は、すべて登録をとらなくても、そのまま使えるようにしてほしいという議論があったようによう思います。
鉄道事業者の名称(JR東日本とか、小田急とか、阪急とか)は、商標であっても、列車は、その中で運行される愛称に過ぎず、よって、列車名については、商標登録がそもそも不要であるという議論だったように思います。
書籍のタイトルや映画のタイトルと同じ運用を求めていたのだと思います。
えっ、そんな議論があるの?「ひかり」も「こだま」も登録がいらないの?とその時は思ったのですが、結局は、この議論は立ち消えになったのか、多くの鉄道事業者が鉄道車両の名称を、第39類「鉄道による運送」などで登録しています。
それまで、商標登録制度がなくても、鉄道事業者と役所のあうんの呼吸で、秩序だって動いていた世界に、突如、商標登録せよとなるのに、不安を覚えた方がいたということです。
この議論、内部のことであれば、内部のルールで仕切れば良いという考えです。
コードネームのように、表に出ないのであれば、それで良いのですが、鉄道車両の名称は、広告宣伝で相当、表にでる名称なので、登録するようになったのは、良いことだと思います。
この議論が、頭に残っています。
話は、ズレるのですが、ファーストシート、ファミリーキャビン、プレミアシートは、誰でも使える、識別力のない名称ですし、クシェットは、安い簡易寝台車のことをいうようですので、これも識別性がありません。
問題は、明星、遊星、彗星です。十分識別力があります。
鉄道会社>列車>車内で、非常にニッチな部分に名称がつけられています。ただ、これも、パンフレットやWebや雑誌で、紹介されるとなると、列車と同様に、商標登録が必要になるのような感じがします。
JR西日本は、どうしているのかと思いまして。