Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ユニー・ファミリーマートHDの社名変更

ファミリーマート

2019年4月11日の日経電子版で、ユニー・ファミリーマートホールディングスが、社名をファーミリーマートに変更するという記事がありました。

消える「ユニー」社名も 小売りの荒波に飲まれる :日本経済新聞

とあります。

 

コメント

ユニー・ファミリーマートホールディングスから、ニュースリリースが出ています。

http://www.fu-hd.com/news_release/fuhd/190410_irrelease_jp_fk1.pdf

2019年9月1日に、ユニー・ファミリーマートHDは、100%子会社のファミリーマートを吸収合併し、同時に、社名を株式会社ファミリーマートにするとしています。

 

日経の記事では、ユニーの社名が消え行く感じで書かれていますが、現在のユニーは、パン・パシフィック・インターナショナルHDの子会社ですので、資本関係を素直に示しているように思います。

 

nishiny.hatenablog.com

 

ポイントは、ドンキと一緒になったユニーが復活するかですが、180店中、100店を「MEGAドン・キホーテUNY」「ドン・キホーテUNY」に業態変更して、ここで「UNY」が生かしているようです。

 

ドンキの店舗でも、生鮮食料品を扱っているお店がありましたが、ユニー(UNY)の看板があると生鮮食料品への信頼感は抜群です。

 

2019年2月7日の流通ニュースによると、基準があって、既存のアピタピアゴのうち、基準に合致したものを。ダブルネーミング店舗に業態変更するとあります。

ドンキ、ユニー/100店はダブルネーム、80店弱はアピタ・ピアゴに(2019.02.07)|流通ニュース

どんな基準で選ぶのかなと思います。

 

反対に、従来のドンキの店舗に、UNYを冠するお店が出てくることもあるのではないかと思いました。

現在、ドンキの店舗は、327店舗とありました。

 

ドンキは、アピタピアゴをダブルネームの相手先に選ばずに、ユニーを選んで、それを英語で「UNY」と表現して変化を出しています。

 

ドンキがアピタではなく、UNY(ユニー)を選んだのは正解ではないかと思います。消費者の信頼は、店舗名のアピタではなく、会社名のユニーにあるように思います。

 

少し違った見方をすると、

もともと、なぜ、社名のユニーから、店舗の名称をアピタにしたのか、当時から、この判断は良く分かりませんでした。

ピアゴは、小規模店舗の名称と考えれば、それはそれで良いと思います。

しかし、問題はアピタです。

コーポレートブランド重視の考え方なら、基本の店舗の名称をアピタにしたなら、社名もアピタにすべきだと思っていました。

この点、ジャスコからイオンに変身した、イオンは、徹底していて良いと思います。

この思い切りの悪さが、今につながっているように思いました。

 

個人的には、近くの店舗名がアピタになっても、ずっとユニーと呼んでいましたが。