Lancers(ランサーズ)の1頁広告
2019年6月1日の日経で、フリーランスで働く人のためのプラットフォームのLancers(ランサーズ)が、「#採用やめよう」という、意見広告を出しています。会社訪問解禁日に合わせて、一括採用をやめようという意見広告す。ハフポストで、その内容を見ることができます。
『#採用やめよう』全面広告で物申す ランサーズ社長「正社員だけが前提になっている」 | ハフポスト
この広告、上下逆さまになっているので、目に留まりました。「採用をやめよう」という逆転の発想の決意を伝えるため、上下逆さまにしているとあります。一度、企業にはフリーランスを活用してほしいとしています。また、フリーランスには、「#採用やめよう」で自由に意見表明してほしいとあります。
Lancersは、フリーランスと企業を結ぶプラットフォームということです。
同じ、6月1日の日経には、「フリーランスが崩す岩盤」という日経の記事もありました。
フリーランスが崩す岩盤 働き方改革、複眼的に :日本経済新聞
日本には、1090万人のフリーランスがいるということです。
トヨタ社長が、終身雇用を守れないと云い、安倍首相も70歳まで働ける仕組み作りと副業をしやすい環境づくりと云っています。
官民こぞって、雇用の在り方を変えようとしていますが、コラムを執筆した日経の経済部長は、働く人や組合などの発信が必要としています。
コメント
今は、特許事務所で働いていますが、非常に効率を重視しています。30年前に、以前の会社に知財部に入って時の印象と、同じ印象を、今の事務所に入ってすぐに感じました。
有給休暇や時間年休など、制度はありますが、日々押し寄せてくる業務量との闘いであり、自由な働き方という感じはしません。
まだ、入って2年3ヶ月なので、まだ仕事が遅い、というのが原因でもなさそうです。仕事は遅くはない方です。
考えてみたのですが、単価が低いのが原因ではないかと思っています。沢山の数をこなさないと、一定の売上目標金額に届かないため、新しい人の採用もできないため、現有メンバーでやるしかないように思います。単価を上げないことには、これは解決しません。
消費税前に、メーカーは値上げしていますが、特許業界はできそうにありません。
しかし、ただ、単価を上げるとすると、お客さんが離れていく可能性があります。
単価が上がっても、残ってくれるお客さんとだけ付き合うのも、方法です。その方が、双方、満足のいく結果になるような気がします。
さて、弁理士などは、そもそもがフリーランスのような資格、仕事だと思いますが、現実には事務所という会社に勤務する会社員という感じです。
自分で事務所を開くとすると、お客さんが「0」からのスタートですので、面白いし、やりがいはあるでしょうが、大変です。
Lancersは、企業とフリーランスのマッチングをしているようなので、サイトに入って「商標」と入れると、数件ですが、商標に関する依頼もあるようですが、単価は高くないようです。
望ましくは、フリーランスでも、ある程度の収入が実現できるものでしょうが、それには、職業別組合が組織され、労働環境を守る必要があります。
例えば、弁理士会が、労働組合の一種のように動いて欲しいのですが、現実には、そんな機能はありません。