Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

トヨタが独見本市から撤退

他業界も縮小

2019年7月1日の日経に、トヨタが、独見本市から撤退という記事がありました。

トヨタ、ドイツ自動車ショー撤退 SNS普及で効果薄く (写真=ロイター) :日本経済新聞

  • 企業が見本市から相次いで撤退
  • トヨタはフランクフルトモーターショーを見送り。BMWも規模を3分の1に
  • トヨタは、最大市場の中国のショーにシフト
  • 大手メーカーのショーの設営費は1億円
  • 時計や宝飾品でも、バーゼルワールドにスウィッチが見送り
  • ジュネーブサロンでは、高級時計メーカーが取りやめ
  • 欧州のITのCeBITは、ハノーバーメッセと統合したが、人は増えず
  • 米家電見本市のCESには、自動車業界が進出
  • 伝統的な見本市は曲がり角
  • SNSなど情報収集の方法が多様化し、費用対効果が小さい
  • PwCの調査で、消費者の買い物の情報収集では、SNS、小売りサイト、価格比較サイトの順

というような内容です。

 

コメン

コミュニケーションの職場では、大きな見本市からの撤退となると、大事件だろうと思います。予算がない会社なら分かりますが、儲かっているトヨタですのでニュースにもなります。

 

ブランドマネジメントの職場にいたとき、電機業界だったので、秋のCEATECには良く行っていました。同じ本部のメンバーが展示会の担当だったので、見に行くのが当然という感じでした。

ただ、2時間程度でざっと見るだけで、今は何が流行っているのかを確認しておく程度の感じです。別件と絡めて、米国のCESにも、一度、行ったことがあります。

 

ブランドマネジメントの職場の前の、知財の職場のときは、ほとんど展示会に行きませんでした。商標担当ですので、アンテナを広く張っておくことは重要ですし、行くべきだったと思います。

場所が大阪だったので、出張費をケチったからかというのかというとそうではなく、単に関心がなかったのです。

 

知財協会の委員会や、商標協会の委員会、研修会、特許庁の行事をやっていると、それが自分の世界になってしまい、誰でもいけるCEATECにさえ関心を持ちませんでした。

これでは、商標担当者失格だなと今は思います。是非、商標担当者は、展示会や見本市に関心を持ってもらいたいなと思います。

 

それはさておき、冒頭の記事ですが、左前の会社がモーターショーに出品しないことは理解できますが、トヨタのように儲かっている会社なのに、ちゃんとメリハリをつけているんだなあと思います。

 

市場としては、重要国の中国にシフトするのは分かりますし、日本の「トヨタイムズ」などSNSで、相当リッチな番組コンテンツを流しています。

トヨタイムズを見ていると、SNSは、すでにテレビの代用だなと思います。

 

一点、良く分からなかったのは、PwCの調べです。

消費者がSNSで商品購買を決めているとあります。

ツィッターで、「おすすめ 掃除機」などと検索すると確かに、色んな情報が出てきます。

まとめサイトのキュレーターサイトは、批判的精神をもって読むことが重要な感じですが、こちらのツィッターは、ざっと眺めることが重要な感じです。なんとなく、色んな意見があるなというのがわかります。人のうわさ、口コミが、文字になったものという感じです。

FaceBookでも同じ「おすすめ 掃除機」で検索してみましたが、どちらかというとツイッターの方が、さっと読めて、いろんな意見が見える感じでした。

 

ツイッターで、「トヨタ エコカー」「トヨタ 自動運転」で見ても、まあまあ、色んな話しが出ています。SNSでの情報収集っていうのは、こんな感じなのでしょうか?

口コミの電子版ですね。

 

どういうアルゴリズムで、その検索結果が表示されているのか、良く分かりませんが。