赤字脱却
2019年7月11日の日経ビジネス電子版に、吉野家の超特盛が想定外のヒットとなり、赤字を脱却したという記事がありました。
吉野家、「超特盛」が想定外ヒットで赤字脱却:日経ビジネス電子版
- 2019年3~5月期の連結決算は、営業利益が10億4400万円。黒字転換
- 牛丼の「超特盛」が想定以上にヒット。客単価を引き上げた
- 吉野家は3月、「特盛」以来28年ぶりに新しいサイズの、「超特盛」と「小盛」を導入
- 肉の量は超特盛が「大盛」の2倍、小盛は「並盛」の4分の3
- 超特盛のコメの量は、大盛や特盛と同じ
- 超特盛は並盛より400円高い780円。発売後1カ月で100万食を達成
- 広報担当者は、ここまでヒットすると思わなかった
- 5月からの「ライザップ牛サラダ」(税込み540円)も好調
- 食べ応えを求める層を狙った超特盛と、健康志向の層を狙ったライザップ牛サラダや小盛。二兎を追う戦略
- 吉野家の課題は他の牛丼チェーンに比べ、メニューにバラエティーが乏しい
- 人手不足による人件費上昇が外食企業の大きな問題
- 超大盛には現場のオペレーションが変わらないという利点
- 現場の従業員に大きな負担をかけずにメニューの幅を増やすことを実現。客単価もアップ
- 値上せずに、客単価を上げた
コメント
最近、Week dayが忙しくなり、英語学校には、土曜日しかいけなかったりします。そのとき、午後からの英語の授業の前に、吉野家に行くことがあり、超特盛と小盛があることは、知っていました。
ライザップ牛サラダがあったかどうかは、あまり覚えていません。
ご飯の量は、大盛や特盛と同じで、牛肉の量が大盛の2倍ということです。しっかりと牛肉を食べたいという人には良いメニューです。
昔にくらべて吉野家の定食メニューは充実していますが、確かに作るのに時間がかかります。それに比べると、この超特盛の戦略は、作る時間は同じですので、これでメニューが増えて、客単価まで上がるとなると、これは良い戦略だなと思います。
超特盛のニーズがあるのか?という点は、あったということですね。コロンブスの卵です。
日経ビジネスの記者は、消費税を控えた時期に、この超特盛の成功は、他の業界でも参考になるのではないかとしています。
超特盛を、商標の仕事に置き換えると、どうなるのかですが、手間は同じぐらいで、客単価があがり、顧客満足アップというのは、なかなか無いなという感じです。
商標の場合は、特許と違って、出願など、特に、追加要素はありません。
調査や中間で、全訳を付ける程度は、顧客満足度はアップするかもしれません(読まないといけない量が増えると、満足度がダウンする顧客もあるようです)が、手間はかかります。
スピードは、もしかすると、これに該当するかもしれません。なぜなら、早くても、遅くても、結局はやらないといけないことは同じです。
ただ、外国商標の仕事は山谷があるので、山のときは、残業になってしまいますので、コスト高になります。山谷を上手く使って、同じコストで、平準化するということができません。
超特盛の戦略、商標の仕事で、何かできないかなぁと考えてしまいます。
ちなみに、アメリカでは70年代まで、レストランと料理の量は少なかったようです。それが農業の収穫量の増大が理由で、どんどん大きくなっているようです。