メリカリの話
2019年7月9日のMarkeZineに、メルカリのシニアマーケティングディレクターの南坊さんの、二次流通と一次流通の関係性についての記事がありました。
「私がメーカー担当者ならメルカリを見る」二次流通を踏まえたマーケティングに必要なこと (1/3):MarkeZine(マーケジン)
- 二次流通が生活に浸透。調査でも、中古でも構わないという人が増加
- 購入時のみならず、所有時、売却時を気にする
- メルカリで売れるのは、ユニバーサルで、普遍的なブランド力のある商品
- ユニバーサルとは、年代、性別に関係なく幅広い層が使える商品。機能性があること。スマホや家電。ユニクロもサイズが分かっており、流通しやすい
- 普遍的なブランド力は、長く愛されているブランドは流通しやすい
- 二次流通を利用するようになって、リターンがあるので、前なら躊躇した商品にも手が出るようになった
- マーケッターは、メルカリでの自社商品の値付け、出品数などから、商品の人気傾向や需給バランスが取れているかどうかをある程度推測できる
- 購入時だけではなく、使用時や売却時にも意識した、商品設計が必要に(普遍的に愛される商品づくり)
- 二次流通されるためには、機能的、情緒的に、高いブランド力が必要
- メーカーとのコラボ(店頭で、メルカリならいくらで売れるなど表示)の時代へ
というような内容です。
コメント
このインタビュー、なかなか良い記事です。さすがに、メルカリのシニアマーケティングディレクターですね。分かりやすく、説明してくれています。
二次流通が盛んになると、メーカーの商品が良く売れるようになったという説明は、目から鱗の説明でした。まだ、メルカリを使ったことがないのですが、確かに、売却を前提にすると、売却益は他の商品の購入に回りそうです。
また、メリカリなどの二次流通で売ろうとすると、より本質的にブランド力の高い商品を作らないといけないという主張も、うなずけます。
一過性のキャンペーンで、購入時は売れたとしても、使用時や売却時までには、その化けの皮ははがれています。
二次流通は、車などではよく整備されています。スマホのお店もちょくちょく見るようになりました。
家の近くに、大型のリサイクルショップがあって、高級オーディオなども置いているのですが、そのなかに、ソニーのスカイセンサーやナショナルのクーガのBCLラジオがありました。非常に綺麗な商品で、今でも高い値段が付いています。
家電でも二次流通で売れるためには、このレベルの商品を目指さないといけないんだろうなという気がします。
すべての商品が、スカイセンサーやクーガになるのは無理なのですが、ユニバーサル性や、普遍的なブランド力は、重要だなと思いました。
本質的なブランド力とは何かという点で、非常に勉強になる記事でした。
メルカリでは、ユニクロが高い評価です。
使用価値と交換価値というのは、マルクス経済学ですね。
中古書店は、本のコンテンツの価値ではなく、ボリュームで判断していた簡易型のブックオフが一時は流行っていましたが、今はどうなんでしょうか?
簡易なオペレーションは良いのですが、物の価値が価格に反映されていないような運用は、商品の売却者にそっぽを向かれるかもしれません。