調子が良くない原因は?
2019年7月15日のプレジデントオンラインで、「サンマルクがスタバほど指示されない理由」という記事がありました。
サンマルクがスタバほど支持されない理由 | プレジデントオンライン
- サンマルクカフェが伸び悩み
- 低価格でも居心地の良さが重視されるようになってきた
- 店舗数の伸びは、1年前から、2店舗
- スタバとコメダは居心地が良い
- 日本生産性本部・サービス産業生産性協議会の「日本版顧客満足度指数(JCSI)」調査のカフェ部門の「顧客満足度」ランキングでも上位ではない
- 顧客満足度は、ドトール、カフェ・ベローチェ、スタバ、コメダの順
- サンマルクは、コストパフォーマンスの知覚価値は4位。しかし、顧客満足度は低い
- また利用したいというロイヤルティも、ドトールは1位。2位がベローチェ。サンマルクは入っていない
- ドトールは駅近の利便性。ベローチェは、居心地の良さ
- チョコクロも差別化要因ではない
- 改装、清掃、サービス品質の向上が必要
- 実質的創業者の逝去も不安要素
このような内容です。詳細分析は、本文を見てもらえばと思います。
コメント
サンマルクは、2017年頃までは好調だったようですが、最近、調子が良くないようです。
絶好調だったサンマルクが急失速した理由 | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
この東洋経済の記事は、2017年11月19日の配信ですが、調子が悪くなったと伝えており、原因を人手不足で接客できない店舗があり、社長の体調不良を理由として挙げています。
●このどちらの記事にも共通しているのですが、注目したのは、サンマルクHDがあるのは良いとして、カフェの「サンマルクカフェ」を中心に話がされていることです。
サンマルクのWebサイトによると、
とあります。数からすると、レストランのサンマルクの数は、少ないようです。
サンマルクというと、レストランのイメージで、手ごろな価格ながら、焼き立てパンがあり、たまにはピアノの演奏があるというイメージでした。
バケットは、都市型の小さなレストランですので、ピアノは無理でも焼き立てパンはやっており、サンマルクのイメージは継承しています。
一方、カフェは、サンマルクから、ネーミングだけを継承しており、チョコクロに焼き立てパンの片鱗はありますが、同じものではありません。
有名なサンマルクのイメージを使って、サンマルクカフェができ、今や、サンマルクカフェの方が、店舗数も相当多いようです。
確かに、カフェのスタート時点では、有利に働いたのではないかと思います。
しかし、同じ名前を使うと、サンマルクという業態が、失速してしまうと、名前を共通にしているだけにカフェも影響をもろに受けます。
サンマルクは、イメージは良いのですが、手間のかかる業態だけに、人手不足の影響をもろに受けます。
会社のサンマルクHD、レストランのサンマルク、カフェのサンマルクカフェ、3つもサンマルクがあると、今、何の話をしているのか、ごちゃごちゃになりそうです。
同グループには、鎌倉パスタや神戸元町ドリアなどがあるように、本来は、カフェには別の名前をつけるべきだったのかもしれません。
また、同グループには、倉敷珈琲店という店舗があり、59店舗もあるようです。
しかし、今更、変えられないと思いますので、サンマルクカフェとサンマルクが相互に発展する戦略を立てるしかありませんが、業態が異なるだけに、針の穴を通すような難しさがあるような気がします。
●さて、日本生産性本部は、サービス業の生産性調査は、重要な調査だと思います。あまり時間がないので、見れませんでしたが、時間のあるときに、見たいなと思います。
公益財団法人日本生産性本部 - 2019年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第1回調査結果発表〜セコマ コンビニ業種4年連続1位、前年比2.4ポイント上昇