Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

ネイティブにほめられる英語

Dear Mr. Mike Davisで信頼を失う

書店で、平積みされており、帯に「Dear Mr. Mike Davis.この一言で信頼を失います。」と大きな文字であり、この帯に引かれて、西真理子さんの「ネイティブにほめられる英語」という本を買いました。 

ネイティブにほめられる英語

ネイティブにほめられる英語

 

日々、英語のコレポンの仕事をしていますが、もともと語学を専攻していたわけでなく、毎日、四苦八苦しているというところです。ネイティブにほめられるまではいかなくても良いので、なんとか、意思疎通ができて、仕事が前に進めば、今は良しと思っていますが、できれば少しでも、良くしたいという気持ちはあります。

 

筆者は、 ICUを出て、外資系企業の役員秘書を18年経験したそうです。スタート時は、苦労があったようですが、ライティングの学校に行って、書く英語を身に着けたとあります。

 

Dear Mr. Mike Davisという帯の話ですが、Dear Mr. Mike(名)というのがNGで、Dear Mr. Davis(姓)が正しいのは知っていたのですが、Dear Mr. Mike Davis(名と姓)がNGとは知りませんでした。

確かに、

  • 親愛なるマイク ディビス様
  • 親愛なるディビス様

では、後者が素直というのは、何となく分かります。

ただ、中国や韓国の人などは、リーさんやキムさんばかりなので、姓名がワンセットで名前を考えているのではないでしょう。フルネームで、Dear ●●と記載している人もおられます。

ブラジル人のように、名前が4つぐらいのパーツからなり、どこが姓か名か、不明な名称も多いので、姓が不明な時は、Dearに、Mr.なしでフルネームでも許されるのか、その場合は、Dearを取ってしまうのが良いのか、悩みます。

 

個人のemailのsignatureには、氏名を英語で、「名→姓」の順番で書いて(Mr.)と入れています。また、姓は大文字としいるので、姓であると分かりやすくしているつもりですが、それでも、Mr.名と、書いてくる人も一定数います。

 

中国、韓国だけではなく、アジアは姓名の順番が多いそうですし、ノルウェーでは、姓名も名姓の順番の人もあるそうです。

姓名の順番は、今、政府でも問題になっていますが、グローバルに見ると、英米の基準通りではないようです。

 

話が脱線したので、本書に戻ると、

ビジネス文章を書くという点に着目すると、文法が重要といういうことで、本書は文法の解説書のような面もありますし、普通の文法書にはあまり出ていない「パンクチュエーション」にページを割いたりしています。

 

レターで、Dear Mr.Davisと書きだしたあとに、「;」セミコロンで書くのがルールで、省略形として、「,」カンマがあるというところや、

名詞を3つ並べるときに、「●, ▲, and■」とandの前にカンマがあるのが、正式で、正確に理解できるときに省略が可能なだけというもの知りませんでした。

 

ビジネスで英語を使う人にとっては、TIPSが沢山詰まっているので、面白い本だなと思いました。

 

どうすれば、そのレベルに到達できるのか?という点については、漫画家のGペンの修行を引用して、気の遠くなるような地道な努力を積み重ねるしかないとあります。

簡単ではありません。