このぐらいやらないと覚えてもらえない
2019年9月26日のORICON MUSICにあった、古坂大魔王と大原優乃が弁理士の仕事を伝える「ダサかっこいい」楽曲を作ったという記事を読みました。
古坂大魔王と大原優乃が新ユニット結成! 弁理士の仕事を伝える“ダサかっこいい”楽曲に注目 | ORICON NEWS
- 楽曲を制作したのは「PPAP」の“ピコ太郎”のプロデューサー古坂大魔王
- 「ベンベレベンベンベン…弁…理士!」というフレーズが印象的なイントロ
- 歌詞は、弁理士という職業や仕事がわかる内容
- ラテン風のリズム。歌詞はラップ調。耳に残るメロディー
- 制作意図は、「なんなのこれ?っていうダサかっこいい感じがポイントです」
とあります。
実際の楽曲は、弁理士会のサイトでYouTubeで見ることができます。
弁理士の知名度アップは、この二人に託された!? BENRI-C ― 日本弁理士会
コメント
楽曲自体は、ビデオを見てもらわないといけないので、見てもらえばと思います。
この楽曲の名前は、「BENRI-C」(ベンリシ-)というようです。
普通に弁理士を発音通りに書くと「BENRISHI」になるので、これも面白くしている点です。
弁理士さんと話をしていると、この曲は、ちょっとふざけすぎではないか、この製作費も弁理士会の会費から出ているとすると問題では、とかいう意見もありました。
しかし、このぐらいやらないと、弁理士の認知度はあがらないように思います。このビデオ一本だけではなく、シリーズでやるぐらいにしないと弁理士の認知度アップ成功にはたどり着かないように思います。
ちょっと脱線しますが、古坂大魔王のこの曲で思い出したのが、スーパーマーケットやお肉屋さんで聞く「ポポポポポー♪ ポポポポポー♪」という楽曲です。
【衝撃事実】スーパーでよく耳にする「ポポポポポー♪ ポポポポポー♪」という曲の正体が判明! | ロケットニュース24
これは、エンドレスで流れており、軍艦マーチのスーパー版として最高の曲だと思います。何か買い物をしたくなる曲です。
ロケットニュース24によると、群馬電機株式会社が『呼び込み君』という機械のためだけの曲だそうです。これだけのパワーのある曲はあまりありません。
特許事務所の入り口には、古坂大魔王の曲をスピーカーで流すぐらいしないとと云いたいのですが、まあ、ちょっと難しいかもしれません。
まじめな話に戻りますが、
そもそも、弁理士の認知度や正確な理解を、マーケティングリサーチの手法で、正確に測っているのでしょうか?予算を掛けて、認知度をあげるのですから、使用前使用後でどうなったか測っておくことは、広告宣伝のイロハです。
弁理士の認知度調査結果を聞いたとがないので、やっていないのではと思います。
さて、話は変わって「弁理士」の話ですが、ちょっと前に、「弁理士」という名称自体を変えてはどうかという意見があったようです。
確かに、「特許庁」「特許事務所」というのは古いかもしれません。企業で「特許部」など化学系の会社で極たまに見る程度で、ほとんど「知的財産部」「知財部」です。
役所も、海外で多い、「知的財産権庁」「知財庁」とするのが素直です。
おそらく、文科省が著作権を担当しているので、遠慮している特許庁があり、特許庁を見ている弁理士事務所があるのが理由ですが、ちょっと古いなと思います。
現に新しい事務所は、特許事務所という名称ではなく、知財事務所や弁理士事務所という名称を使っています。
知財事務所は良いとして、弁理士事務所が増えているのは、「弁理士」という言葉の認知度に寄っている面と、「弁理士」という言葉の認知度を高めている点の双方があります。
おそらく「弁理士」という名称は消えないと予想します。
関連で、弁理士試験の受験勉強をしていた大学生時代に先輩の弁理士から、面白い話を聞きました。「弁」という漢字は略字であり、「弁護士」の「弁」と「弁理士」の「弁」は別物という話です。
●「弁理士」の「弁」
意味:わける。区別する。見分ける。違いを明らかにする。わきまえる。わかる。心得る。
また、「理」という言葉は、
意味:すじ。すじめ。きめ。木目。皮膚のきめ。表面に見えるすじ。おさめる。みがく。整える。ことわり。みち。物事のみちすじ。道義。物理学・自然科学のこと。わかる。さとる。裁く。裁判官。
という意味だそうです。
これに対して、「弁護士」の「弁」は、
意味:言葉でおさめる。説得する。説く。語る。議論する。言い争う。言葉が上手。話しぶりが上手。はっきりする。あきらかにする。