Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

採用のAI化

ブログ等をAIで評価

2019年10月29日、NHKクローズアップ現代+で、採用活動におけるAIの活用の話が放送されていました。

人事・転職ここまで!? AIがあなたを点数化 - NHK クローズアップ現代+

現在の人事、特に採用活動においてAIがどのように活用されているかを紹介していました。

今、転職市場では、優秀なエンジニアを採用しようとすると、相当な困難があるそうです。

あるITベンチャーは、ブログ、SNSでの発言から、人物の性格、技術的な能力、emailアドレスまでを割り出し、スコア化して、技術者を募集する会社に情報として提供しています。番組では、最終的に採用された女性が出ていました。

 

採用された女性は、コンピュータのエンジニアで、ブログには大量の技術的な内容の書き込みがありました。

5点満点中、3.●●点、という点数がこの女性のスコアであり、この点数は、エンジニアの上位10%にあたると説明がありました。

 

学会誌や技術系の雑誌に寄稿・投稿した論文が掲載されて、それを読んだ会社の幹部が是非、会ってみたいとなり、採用に至るということは、昔からあるでしょうから、内容的に、特に驚くようなことではありませんが、会社の人が読む替わりに、AIがスコア化しているということが、ポイントです。

 

この女性は、ブログの投稿から、どのコンピュータ言語に詳しいかなどを、詳しく評価されていました。

 

一方、SNSにおいてでしょうか、乱暴な言葉遣いなどをしていると、キレやすいとか、協調性がないとか、マイナスの評価がされるようです。

裏アカウントでも、友人関係からなどから、本人特定できるとしていました。

 

ブログやSNSに、一日に何回も投稿するような人は、自己顕示欲が強いということで、マイナスの評価になっているとか、毎日何時頃に投稿しているかによって、生活サイクルまで分かるようです。

 

色んな評価(スコア化)があるものです。

表現の自由に対する萎縮効果があるとして、採用活動で、この種のスコアが活用することが禁止されてもおかしくないとギリギリのところです。

 

感想としては、IT業界の優秀なエンジニアの争奪戦は、ここまでしないといけない程、逼迫しているのかと思ったのと、最近の知財業過では「採用難」という声をよく聞きますが、おそらくIT業界ほどは切迫していないだろうなとも思いました。

 

企業が事務所に転職して、2年8ヶ月になります。転職時に、勉強になると思って、一日一つ、ブログを書くようにしたのですが、このブログは、果たして、どんな風に評価されるのかなと思いました。

本来目的は自分用のメモなので、評価はどちらでも良いのですが。