Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

非英語圏の英語力

日本は53位に

2019年11月11日の日経夕刊に、スイスのEFエデュケーション・ファーストの調査で、日本の英語力が53位になったという記事がありました。

日本、英語力53位に低下 非英語圏の100カ国・地域 民間調査 :日本経済新聞

  • 英語圏100ヵ国・地域で53位
  • EFが世界各地で実施し、230万人の試験結果から
  • 前年の49位から低下
  • 1位はオランダ、2位スウェーデン、3位ノルウェー
  • アジアでは、シンガポール、フィリピンが上位
  • 韓国(37位)、台湾(38位)、中国(40位)
  • 日本は世界の平均以下で、5段階目の下から2番目
  • 報告書は、英語を含む成人向けの再教育が必要と指摘。日本は経済の停滞。英語力が低下しており、特に教育が必要

また、11月12日付の朝日新聞にも記事がありました。

  • オンライン上で実施した無料テストの結果を「英語能力指数」としてまとめた
  • 2011年から実施
  • 日本からは数万人が参加
  • 日本は2011年は、44ヵ国・地域で14位だったが、参加国が増え、年々下落
  • 経済成長している国では、英語が話せることが収入源になるので、動機になる
  • 日本は、経済停滞に伴い、ここ10年は英語力が伸びていない

とあります。

 

コメント

昨日は、「やさしい日本語」という話でしたが、こちらは英語力の低下問題です。日本からは数万人が参加しているようですので、調査のN数が足りないということはありません。

 

北欧が高いのは別の要因があるように思いますが、アフリカ、中南米、アジアなどで、経済発展中の国は、英語ができるとより収入増につながるので、英語を学ぶ動機になるが、日本のような経済発展した国はある程度の収入があるので、英語を学ぶ動機に欠けるということなんでしょうか。

 

EFエデュケーション・ファーストのサイトに報告書があります。

EF EPI 2019 – EF 英語能力指数

https://www.efjapan.co.jp/__/~/media/centralefcom/epi/downloads/full-reports/v9/ef-epi-2019-japanese.pdf

欧州の経済発展した国では、ドイツが10位で、フランスが31位とあります。ドイツとフランスでも、だいぶ差があるようです。

 

日本は、2015までは標準的で、2016年から低いという評価になっています。

EF EPI 2019 – EF 英語能力指数 – 日本

 

ちなみに、このテストを受験しているのは、どういう人なんでしょうか?

TOEICのテストを受けに行っても、英語学校に通っても、40代50代の数は多いのですが、30代20代の若い人をあまり見ないように思います。

日本全体に、英語熱が冷めているという感じなのでしょうか。

 

大学時代の同級生で、同じ商標の仕事をしている弁理士から、英語は不治の病と思って付き合うしかないと云われました。

確かに、そんな面はあるなとは思います。なかなか、思うようにはコミュニケーションできません。

個人的には、なんとか仕事が、円滑に、前に進むようにしたいと思っています。