Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

国立博物館の値上げ

稼ぐ文化

2020年2月16日の朝日新聞で、国立博物館が平常展の料金を値上げするという記事を見ました。

 

(4月からの平常展観覧料)

70歳以上と高校生以下(と18歳未満)は無料のようです。

  • 現在は国からの運営費交付金を平常展のランニングコストにも使っている
  • しかし、運営交付金は収蔵品や学芸員の人件費などに充てたい
  • 東博の場合)1000円あれば、平常展運営の人件費、光熱費、清掃費が出せる
  • 安倍政権は「稼ぐ文化」を掲げる。自己収入も増やすモデルという期待あり
  • 大英博物館は平常展は無料。ルーブル美術館は15ユーロ(18歳未満は無料)
  • 日本の博物館法では無料が原則。対価は維持運営費のみ可能
  • 値上げについては、各種の議論あり

というような内容です。

 

コメント

行ったことがある海外の博物館や美術館では、スミソニアン博物館は無料で、MOMAは有料(金曜日の夕方から無料)のようです。記事にもあるように、有料、無料については、双方あるようです。

 

海外から日本に来た人が、訪れるには東京国立博物館の平常展は非常に良いと思います。1000円程度払っても特別な負担感はないかもしれません。

稼ぐ文化と云っても、拝観料金の問題ではなく、いかにその地域に人を呼び込めるかが問題なのだと思います。人が沢山集まってきて、宿泊して、飲食してくれるなら、国立博物館は無料でも良いようにも思います。

 

さて、気になったのは、今回、九州国立博物館が、京都や奈良の国立博物館と同じ金額になる点と、東京国立博物館だけが高い点です。九州国立博物館は行ったことがないですが、京都や奈良の国立博物館は行ったことがあります。

 

東京に収蔵品が多いので、展示にも費用がかかるのだと思いますが、東京とその他の地域の展示規模に差があるのは問題かもしれません。

もっと、京都や奈良や九州に展示品(収蔵品)を分散させて、東京と各地の費用は同じぐらいになるようにした方が、将来的には良いような気がします。

その地域に関係あるものまで、なんでも東京に集めて収蔵、展示するのはどうかと思います。エジプトが埋蔵品を返却せよと英国に言っているようなものですが。

 

東京国立博物館には、特別展に行くことがあります。「運慶展」「縄文展」などには行ったので、2年に一度程度は行っています。特別展のチケットで当日の平常展を見ることができるのですが、特別展で疲れてしまって平常展まで行くことはあまりありません。

 

それでも、一二度は、平常展に行ったことがあります。展示は相当なボリュームがあり、特別展よりも余程充実している感じです。

料金は、平常展は4月からは1000円となるようですが、特別展は一般で1700円(「国宝 鳥獣戯画のすべて」展)とあります(なお、特別展は、高校生も900円とあります)。

 

次回、特別展に行くことがあったら、一日仕事になりますが、平常展にも行きたいと思います。

そのためには、お昼を食べる場所がもうすこし欲しいところです。