23年ぶりにコミュニケーション用ロゴを変更
2020年3月3日にBMWがコミュニケーション用のロゴを刷新したようです。前回の改定が1997年とありますので、23年ぶりです。
BMWのロゴの特設サイトがあり、「これはプロペラ?」というwebサイトでロゴの意味と歴史を説明してくれています。
Die Bedeutung des BMW Logos | BMW.com
この特設ページを見ると、今回のロゴは、真ん中の白とブルーの部分は変化がないのですが、ロゴの周囲の丸い黒い枠の部分がグレーになっています。
(このグレーは後で説明します)
Introducing BMW’s new brand design for online and offline communication.
今回のロゴは、デジタル化への対応するためのものとあります。
自動車の世界から、テクノロジーやコネクティッドの世界に移行するためのものとあります。
しかし、自動車自体やディーラー看板には、今回のロゴは使用せず、今回のロゴはコミュニケーション、ショーなどで使うとあります。
そして、重要なのは従来の黒い部分は「透明」ということのようです。このニュースリリースでは、背景の写真が夜の雪景色のようなところにロゴを配置しているので、枠の部分にその背景の夜の雪景色の写真がそのまま入っています。背景写真とロゴがシームレスになっています。
プロペラのロゴ特設サイトでは背景がグレーなので、従来の黒の枠の部分はグレーです。
背景と溶け込むような処理ですが、これは大変な処理を求めるロゴだなぁというのが感想です。
(下記にあるのはショー用のコンセプトカーなので、自動車に新ロゴがついています。従来の黒い部分が白っぽく見えます。)
BMW、ブランドロゴ変更。2次元で透明な新ロゴデザイン採用 - Car Watch
通常、ブランド表現では一貫性を重視します。一番基本は製品自体に付されるロゴであり、そのロゴをあらゆるコミュニケーションで一貫して使用するというConsistencyが重要というのがセオリーです。今回のBMWはセオリー無視だなという気がします。
透明であり背景の写真や背景色によって、どんどん色が変化するということも驚きです。
コロンブスのたまご的なコニュニケーション手法です。
コミュニケーションしか使えないなと思いますし、次に別の会社が同じことをやっても二番煎じになってしまい意味がないかもしれません。BMWがはじめてやったのか、先行事例があったのはか分かりませんが、面白いことをするなと思いました。