Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

インターネット広告が広告の主流に

昨年、ネット広告費がテレビを抜く

2020年3月15日の日経で、インターネット広告が広告の主流になったという記事がありました。

ネット広告費、テレビ抜く スマホ普及で 昨年、「ターゲティング」転機 :日本経済新聞

  • 電通調べ。2019年の日本広告費が2兆円を突破。テレビ広告費をはじめて上回った
  • 前年比19.7%増の2兆1048億円。テレビは2.7%減の1兆8612億円
  • ネット広告の約7割はスマホ向け
  • スマホの動画広告が好調。食品、化粧品業界もネットシフト
  • 世界では2018年にテレビを抜いている。世界では、ネット広告が43%。その6割をグーグル、フェイスブックの2社が占める
  • しかし、ターゲティング広告には消費者が反発
  • クッキー制限の動き

というような内容です。

 

コメント

電通ニュースリリースは、下記です。

「2019年 日本の広告費」 - ニュースリリース一覧 - ニュース - 電通

 

日本でもネットがテレビを上回ったというのがニュースのようです。

今年は、推計のようなものを入れていて、少し数字が昨年までとは違うようです。ニュースリリースの冒頭に、広告費全体は、前年比101.9%とありますが、下の方を見ると違う数字もありました。

 

さて、「インターネット広告制作費」3,354億円(前年比107.9%)に着目しました。企業の広告活動を自社サイト(オウンドメディア)を基点に行う動きが進んでおり、自社サイトと連携させてのソーシャルメディア活用も増加したとあります。

 

この点ですが、私自身のネットを見ている時間では、ポータルサイトでニュースを見ている時間が長い中と思うのですが、スマホの動画などはあまり見ていませんし、YouTubeの前に出てくるものは早く消したいと思うことがほとんどです。

 

それに比べて、例えば、飲食店のアプリなどにある広告は、今、どんな料理についてのフェアをやっているのかと真剣にみます。

また、電化製品を買うときに、ECサイトに動画があると、こちらも真剣に見るように思います。

 

この電通の集計は、オウンドメディアについては「製作費」だけをあげていますが、その実際の閲覧時間や、購買へのインパクトを考えると、広告出稿費用には現れないけれども、大きな数字が隠れているように思います。

それをページビューなどで、広告出稿額に換算すると、相当前に既にネット広告がテレビを超えていたのではないかと思いました。

 

「イベント」という項目も重要なんだろうと思います。昨年はラグーワールドカップが盛り上がりましたが、今年は、オリンピックがどうなるのか良く分からなくなってきましたので、2020年はどうなるのだろうかと思いました。

 

8年連続増の広告費自体も、リーマンショックの時のように、落ち込んでしまうのでしょうか?