Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

消費者庁 マスクのチラシに行政指導

マスクがないのにチラシは「おとり広告」

2020年3月28日の朝日新聞に、大手量販店とドラッグストアの2社が、マスクの在庫が十分ないのにチラシでマスクがあるように宣伝したのは、「おとり広告」になり景品表示法違反にあたるとして、消費者庁が再発防止を求める行政指導をしたという記事がありました。

  • チラシに「マスク〇〇円」と写真付きで掲載し、配布
  • 量販店は、436万枚配布
  • マスクの在庫がないと把握していたのにチラシの配布を止めなかった
  • 量販店は、チラシからマスクの部分を削れないか印刷会社に掛け合ったが、間に合わなかった
  • チラシには他の商品も載っているので配布を止めなかった
  • 店頭で、欠品のお詫び告知をすればよいと思っていたが、認識があまかった

というような内容です。

 

日経の記事は、こちらです。

「マスクある」おとり広告 ドラッグストアなど指導 :日本経済新聞

 

コメント

記事では、特に量販店のことが記載されています。取材をしたのではないでしょうか。436万枚という数字は相当な数字です。これは印刷し直すことも簡単ではない数字だと思いました。

 

通常の時期の通常の商品であれば、お店には代替品もあるでしょうし、店頭のお詫び告知でもなんとか済みそうですが、この新型コロナウイルスが問題になっている時期ですので、マスクの欠品は消費者からのクレームになることは必至です。

 

状況判断の問題ですが、難しいかもしれません。この場合、できるだけ早く上にエスカレーションするのが一番です。

 

下記は消費者庁のサイトです。

https://www.caa.go.jp/notice/entry/019433/

消費者庁ニュースリリースです。

https://www.caa.go.jp/notice/assets/200327_1100_representation_cms214_01.pdf

 

ツイッターhttps://twitter.com/caa_shohishacho

フェイスブックhttps://www.facebook.com/caa.shohishacho

 

これはチラシの問題ですが、今、アマゾンや楽天などでのマスクの購入でもトラブルが発生しているようです。

思っていた商品と違う商品が来た(写真と違う)、いつまで経っても送ってこない、勝手にキャンセルされていた、などが多いようです。

 

こちらには、アマゾンや楽天も指導をしているのではないかと思いますが、消費者庁の行政指導が必要なのかもしれません。

ただ、大手量販店のチラシほどの規模感がないので、個々に指導をするのは大変だというのは理解できます。

沢山の指導は無理でも、悪質な業者を見つけて、対応して欲しいなという気がします。少なくとも、一罰百戒にはなるのではないでしょうか。