違う会社だった
家族が「ハルタの靴」を買って、景品でドロップスの缶をもらいました。缶の正面に、大きく「ハルタの靴」とあり、ハルタの靴の写真があり、右下に「サクマドロップス」とあります。
のど飴の替わりにと、ドロップスをもらったところ、「サクマドロップス」と「サクマ式ドロップス」は違うものだと聞きました。
えっ、そうなのという感じです。確かに、よく見るドロップスの白と赤の缶は、「サクマ式ドロップス」とあったように思います。
佐久間製菓株式会社 | サクマ式ドロップスの歴史 (sakumaseika.co.jp)
登録商標とありますね。
J-Plat Patで調べると、商標登録第92242号(大正7年1月23日の出願で、同年3月22日の登録)とあります。当時は、出願から2ヶ月で登録になっていたようです。
権利者は、共有権利で、東京と豊島区の佐久間製菓株式会社と、東京都目黒区のサクマ製菓株式会社となっています。
ちなみに、上のアマゾンの画像は、サクマ式ドロップスですので、豊島区の佐久間製菓株式会社です。上記のWebサイトと同じ会社です。
一方、サクマ製菓株式会社の「サクマドロップス」は、濃い緑色の缶に入っているようです。確かに、この缶も見たことがあります。
缶入りドロップス | 商品情報 | サクマ製菓株式会社 (sakumaseika.com)
戦争中、砂糖が入手できなくなり廃業したのち、戦後、筆頭社員が起こした会社が佐久間製菓株式会社で、社長の息子が起こした会社がサクマ製菓株式会社ということです。
詳しいことは分かりませんが、法廷闘争をへて現在の状況に落ち着いているようです。
「サクマ式ドロップス」と「サクマドロップス」の違いは? | 1分で読める!! [ 違いは? ] (lowch.com)
Wikipediaには、次のようにあります。
太平洋戦争により砂糖の供給が止まると同社は廃業へ追い込まれ、終戦後、同社で番頭の立場にあった人物が豊島区池袋にて佐久間製菓を興し、1937年から社長を務めた人物の三男が渋谷区恵比寿にてサクマ製菓を興した。この2社が裁判で争った結果、佐久間製菓が「サクマ式ドロップス」の商標を使うことが認められ、サクマ製菓はその社名を名乗ることが認められた。
商号と商標のややこしさが出て、解決されたようです。
まあ、まったく問題はないのですが、ただ、違うか会社とは、知りませんでした。
双方とも、ドロップではなく複数形のドロップスなんですね。