Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

大阪万博の関西弁

経産省が撤回

 大阪万博の報告書を関西弁にしたものが話題になっています。

www.nikkei.com

硬い文書では誰も読んでくれないので、関西弁を使ってより直接的に響く言葉で報告書を作成したようです。超訳ニーチェのようなノリで、難解な文書をわかりやすくというコンセプトだと思います。ただ、悪ノリがあったようで、待った  がかかりました。

日経新聞の記事を見る限り、問題になりそうな例もありますし、わかりやすいかなという例もありました。

 内容自体に、あまり目くじらを立てても仕方ないように思いますが、無理して役所が出す必要までする必要はなかったかと思います。広告代理店に乗せられてしまったのでしょうか。

さて、関西弁とはなんなんでしょうか?そんな方言はありません。同じ関西でも、大阪弁と京都弁と神戸弁はまったく違います。また、同じ大阪でも、泉州弁と河内弁と大阪市内の言葉は違います。イントネーションも違いますし、場合によっては単語も違います。これらを一括りにして、大阪弁ということ自体、無理があると思います。

大阪弁でも、大阪市内の、特に、船場などの地域の言葉は非常に洗練されており、上品です。このあたりの大阪弁が、代表的な大阪弁ではないでしょうか。桂米朝さんの大阪弁も綺麗でした。

しかし、最近のTVの芸人さんの大阪弁は、強調され過ぎていて、関西人にも必ずしも好評な訳ではありません。大阪弁は実は上品な言葉でもあるということを、是非、ご理解ください。