Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

イトーヨーカドーの看板(1)

鳩のマークの復活

2017年3月21日の朝日新聞デジタルの記事で、イトーヨーカドーの鳩のマークが復活するというニュースがありました。
パナソニックのTechnicsの復活など、最近は、ブランドの復活というもの一つのブームです。

www.asahi.com

コメント

イトーヨーカドーは関西ではなじみがありません。関西には大阪発祥のダイエー三重県発祥のジャスコが多く(両方とも今はイオンですね)、イトーヨーカドーは当時は堺とか東大阪とかにしかありませんでした。しかし、1996年に横浜市に引越してからはお世話になるようになりました。
どの店舗も整理整頓や掃除が行き届いており、トイレの横にはウォータークーラーがあるなど、個性があるなぁと思っています。

このイトーヨーカドーの看板は鳩のマークで、ブルーと赤の配色の看板でしたが、2005年のセブン&アイホールディングスの発足に合わせて、「7&i」の看板になっていました。それが、今回、鳩のマークが復活するとのことです。

何やらTOPの退任と関係がありそうな雰囲気ではありますが、セブン&アイホールディングスの認知向上のために慣れ親しんだ鳩のマークを強制的に止めて「7&i SEVEN&i HOLDINGS」ロゴを使うよりは素直ではあります。

「7&i SEVEN&i HOLDINGS」ロゴは、「7 SEVEN ELEVEN」ロゴとイトーヨーカドーの「i」ロゴを組みわ合わせたものですが、主たる部分はSEVENロゴです。イトーヨーカドーセブンイレブンの事業をミックスするという当時のTOPの強い意図が感じらます。特に、同じグループ企業のレストランのDenny'sの看板にも、「7&i」ロゴととくっつけたり(2005年ごろはここまでやっていました)するのは少しやり過ぎだったと思いました。レストランのようなサービス業は、事業の個性を示すため、飲食の業態毎にブランドを分けるが通常です。
(しかし、ライバルのAEONも同じ傾向があり、徹底的に新しいブランドを徹底的に露出しようとしています。)