Nishinyの商標・ブランド日記

商標・ブランドの情報です。弁理士の西野吉徳のブログです。

大阪万博

シンボルマークへの投票

2017年6月2日の朝日新聞に、2025年に大阪開催を目指している国際博覧会(万博)についての、招致活動用のシンボルマークの記事がありました。

1331作品から3案が絞られており、その3案が公表されており、6月5日までインターネットやはがきで、一般投票を受け付けているようです。↓のリンクをクイックして、一度、マークを見てください。

www.asahi.com

そして、14日にパリで開かれる博覧会国際事務局総会でのプレゼンテーションにまでに、1作品に絞られるようです。

選考は、7名の選考委員会と一般投票の結果で、最終決定するということです。

あまり時間はないですが、投票される方は、こちらか↓から。

www.expo2025-osaka-japan.jp

 

コメント

●今回、パリがライバルと言われているので、苦戦が予想されます。

以前、2001年には、同じ舞洲を舞台にして、2008年オリンピックの招致合戦があり、大阪は北京に大差で負けました。

大阪という都市の魅力は、当時に比べ、USJや梅田近辺の北ヤード再開発でだいぶ良くなりましたが、今回のライバルとされるパリにくらべて、これと言った決定打がありません。

2001年のときも、大阪では多少は活動していたのですが、国はあまり協力的でなかったと感じました。結局、大阪の人も冷めていたのではないかと思います。国の協力はあとからついてくるとしても、まずは、大阪が盛り上がることが、必要だと思いました。

●今回のものは招致用のシンボルマークですが、重要なマークだと思います。このマークの良し悪しは博覧会招致活動の盛り上がりに大きく影響します。

●論理的には、招致シンボルマークを決めるとき、大阪万博の目指すテーマを提示し、それをビジュアルで表現したものはどれか?という視点が重要なのですが、今回の一般投票では、そのような説明はありませんでした。

ちなみに、テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、21世紀の最先端技術を活用した医療・健康、スポーツや娯楽、新ビジネスを一堂に集め、世界の人々に経済・社会の未来像を示すというもののようです。

●しかし、招致活動用のマークという段階では、あまり概念的にならず、パッとみたときの印象が重要かもしれません。概念的に、テーマとの整合性というのは、次の本番のシンボルマークのときに考えればよいことなのかもしれません。

●そういう意味では皆が使いたくなる、盛り上げれるシンボルマークというのが、このマークにとっては、最優先なのかもしれません。

テクニカルには、多くの企業が使いたくなるマークが選ばれる必要があります。様々な場面で、使いやすいデザインということが求められると思います。

●本日、投票してみました。個人的には、図柄が楽しそうなので案3のマークが良いと思いました。医療や健康がテーマなら、大阪ですので、「食」や「笑い」の要素も入れてはどうかと思います。シンボルマーク一つですが、案3のマークで、大阪の街が盛り上がれるようにも思います。

●一日しか時間がないですが、是非、投票してみてください。