ソニーがブランドを譲渡
2017年6月20日の日経に、ソニーが「aiwa」ブランドを国内のEMS企業に譲渡するという記事が出ていました。
商標権の譲渡の相手方は、十和田オーディオという秋田県小坂町の会社です。十和田オーディオが、新たにアイワという会社を設立するようです。
CDラジカセや、4Kテレビを、9月から家電量販店などで販売。少し割安な価格帯のようです。
国内を皮切りに、アジアや中東でも販売し、2021年3月期に国内売上100億円を目指すとあります。
とあります。
コメント
今回のロゴは以前のものでしょうか。ソニーが2003年に変更したものではないようです。読みやすいですし、慣れ親しんだロゴマークで良いと思います。
十和田オーディオという会社は、知りませんでしたが、ホームページを見た限り、色々な製品を出している、ある程度の技術力のある会社のようです。
日本企業のブランドが海外に売られて、鳴かず飛ばずという事例が多いように思います。ソニーが、aiwaブランドを育てるのは無理でしょうし、今回のケースは、日本市場に受け入れられる製品を出してくれそうな会社に譲渡したということで、正解ではないでしょうか。
記事には商標権の譲渡とありましたが、特許庁のJ-PlatPatで見た限り、ソニーの名義のままでした。譲渡の手続中なのでしょうか。
2008年に生産終了して9年。商標の不使用取消は3年なり5年なりですが、有効期間が10年が多いので、また、普通に考えて10年以内に復活しておかないと、商標権の更新や維持に、無理が出てくる時期です。商標権の維持からすると、ラストチャンスというところでしょうか。
譲渡対価の情報は特にありませんが、ちゃんと育ててくれるなら、金額の問題ではないように思います。
aiwaは、低価格の商品をパレットに乗せて、大量に日本に運び売りさばく手法で、一世風靡したこともありましたし、テレビデオなどがヒットしたこともありました。
今回は、ラジカセと4Kテレビからスタートのようですが、何かヒット商品がでると良いと思いました。今、まともな、ラジカセがあまり売っていませんので、良い商品が出ればそれなりに売れるように思います。
これに関連して、日本ブランドの復活という記事を見ました。家電量販店で、海外のブランドばかりで、日本ブランドの影が薄くなっているので、慣れ親しんだブランドの復活である程度の売り上げを狙うというのもわかりますが、ある程度の個性のある製品を出し続けられるかどうかですね。